上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
チリ9・11が起こってから、今年で38年目を迎える。

アジェンデ大統領は、チリの虐げられてきた労働者達の希望の星であった。世界最大の銅埋蔵量を誇るチリだが、アメリカ企業に利益を搾取され続けてきたのだった。

Venceremos, venceremos
ベンセレ~モス、ベンセレーモス
con Allende en septiembre a vencer
アジェンデと共に9月に勝利する
venceremos, venceremos
ベンセレ~モス、ベンセレーモス
la Unidad Popular al poder
団結した人民なら勝利し得る
salvador-allende-chile-34.jpg


70年の9月に勝利したアジェンデは、わずか3年後にクーデターによってなぎ倒されたのだった。
アジェンデの国有化は、チリにとって耐え難くなっていた搾取の事態に終止符を打つはずだったのだが。

Últimas palabras de Salvador Allende en "Radio Magallanes".
サルバドール・アジェンデの最期の演説 マガジャネス・ラジオ

Santiago de Chile, 11 September 1973, 9:10 A.M.
サンティアゴ・デ・チレ 1978年 午前9時10分

Amigos míos:
我が友よ

Seguramente esta es la última oportunidad en que me pueda dirigir a ustedes. La Fuerza Aérea ha bombardeado las torres de Radio Portales y Radio Corporación.
恐らくこれがあなた達に話しかける、最後の機会となるでしょう。空軍は、ポルタレス放送とコルポラシオン放送の放送塔を爆撃しました。
Mis palabras no tienen amargura, sino decepción, y serán ellas el castigo moral para los que han traicionado el juramento que hicieron... soldados de Chile, comandantes en jefe titulares, el almirante Merino que se ha autodesignado, más el señor Mendoza, general rastrero ... que sólo ayer manifestara su fidelidad y lealtad al gobierno, también se ha nominado director general de Carabineros.
私は辛くはありませんが、失望しています。私の言葉は、宣誓に背いた者たちへの道徳的な罰となるでしょう・・・チリの兵士たち、コマンダンテの階位を持つ者達、自ら任官したメリノ提督、卑劣なメンドーサ将軍・・・彼らは昨日、政府に対して忠誠を誓ったばかりなのです。国境警備隊員を指揮する将軍も、任命されたばかりなのです。
Ante estos hechos, sólo me cabe decirle a los trabajadores: ¡Yo no voy a renunciar! Colocado en un tránsito histórico, pagaré con mi vida la lealtad del pueblo. Y les digo que tengo la certeza de que la semilla que entregáramos a la conciencia digna de miles y miles de chilenos, no podrá ser segada definitivamente.
このような事態を目前にして、私はこれだけは労働者達に言うことが出来ます。私は決して辞任しない!と。私を支持してくれた人達に、自らの命を以って報うために、この歴史的なひと時に身を委ねましょう。そして私は以下のことを告げたい。多くのチリ人の誇り高い良心に私達が蒔いた種は、決して摘み取られることはない、と私が確信していることを。
Tienen la fuerza, podrán avasallarnos, pero no se detienen los procesos sociales ni con el crimen... ni con la fuerza. La historia es nuestra y la hacen los pueblos.奴等の力は強大であり、私達を屈服させることでしょう。しかし、犯罪行為であろうと・・・力であろうと、社会の歩みを押しとどめることはできません。歴史は私達のものであり、歴史は人民が築くものなのです。

(...)
salvador-allende-chile-fidel-castro-6.jpg
アジェンデ大統領とカストロさん

Seguramente Radio Magallanes será callada y el metal tranquilo de mi voz no llegará a ustedes. No importa, lo seguirán oyendo. Siempre estaré junto a ustedes. Por lo menos, mi recuerdo será el de un hombre digno que fue leal a la lealtad de los trabajadores
.恐らく、マガジェネス・ラジオはもう制圧されて私の音声は、あなた達に届いていないのでしょう。そんなことはどうでもいい、あなた達は耳を傾け続けていることでしょう。私は、どんな時でもあなた達と共にいます。せめて私は、誠実な労働者達に忠実であった人物として、人々の記憶に残るでしょう。
El pueblo debe defenderse, pero no sacrificarse. El pueblo no debe dejarse arrasar ni acribillar, pero tampoco puede humillarse.
人民は身を護らなくてはならない。そして、犠牲になってはならない。人民は蜂の巣にされて、なぎ倒されたままになって、屈服してはいけません。
Trabajadores de mi patria: tengo fe en Chile y su destino. Superarán otros hombres este momento gris y amargo, donde la traición pretende imponerse. Sigan ustedes sabiendo que, mucho más temprano que tarde, de nuevo abrirán las grandes alamedas por donde pase el hombre libre para construir una sociedad mejor.私の祖国の労働者達よ。私はチリを、チリの運命を信じています。私に続く人達が、反逆を企てる者達が支配する、陰湿で辛い時代を乗り越えていくでしょう。やがて再び大道が開かれ、自由になった人々が、より良き社会の建設を目指して歩む日が来るでしょう。
¡Viva Chile! ¡Viva el pueblo! ¡Vivan los trabajadores!
ビバ、チレ!ビバ、プエブロ!ビヴァン、トラバハドーレス!
Éstas son mis últimas palabras y tengo la certeza de que mi sacrificio no será en vano. Tengo la certeza de que, por lo menos, habrá una lección moral que castigará la felonía, la cobardía y la traición.これが、私の最後の言葉です。私は確信しています。私の犠牲は無駄ではないことを。少なくとも、裏切り、卑劣、背信を断罪する裁きになることを。
cf
2010.09.12 9月11日はチリ・クーデターの日Golpe de Estado Chileno 11 de septiembre de 1973
スポンサーサイト
明日は9月11日ということもあってか、昨夜からチリ・クーデターを扱った小説を読んでいた。僕らの世代だと、9月11日といえば、アメリカの11 September 2001を想起する。一方、もっと上の世代の方はチリの11 de Septiembre 1973を想い起こされるのだろう。図書館で借りてきた大石直紀さんの「サンチャゴに降る雨」は2000年に出版された小説だが、貸し出し記録を見てみると、書庫に埋もれるまで毎月貸し出されていた。

サンチャゴに降る雨サンチャゴに降る雨
(2000/11)
大石 直紀

商品詳細を見る

冒頭では、架空の登場人物である日本人の安井豊とビオレタ・アレスが、チリの首都サンティアゴのモネダ宮殿に向けて車を走らせている。そこから28年遡って、1973年9月11日のラジオ放送から物語の幕は開ける。「サンチャゴに雨が降っています」

この小説はフィクションと史実を巧みに交錯させ、また日本の政治家の汚職問題を扱っている点や、チリ女性の力強さを描いている点において、以前読んだ五木寛之さんの 「戒厳令の夜」と重なる。登場する政治家は架空の人物だが、新自由主義者の中曽根元首相などチリの独裁者ピノチェトを支持していた日本の政治家は少なくない。五木さんの小説は、73年のチリ・クーデターで物語りは終結するが、大石さんのこの著作では11 de Septiembre 1973からストーリーが展開される。アウグスト・ピノチェトやリカルド・ラゴスら実在の人物と、架空の登場人物が交錯するストーリーを通じて、チリ・クーデーターやその後の民主化運動を理解できる一助になり得る小説でもあると思う。

少しネタばれになるが、この小説では2001年9月に、南米の利権を貪る日本の右翼政治家を後ろ盾に力をつけた将校が、クーデター未遂を起こす。冷戦構造が崩れ、軍事独裁者の存在意義が失われた21世紀の幕開け。チリでのクーデターを通じて左傾化する南米を再び軍事政権時代に逆行させようと企てる筋書きだ。この小説は2000年に出版され、著者は未来のことについて小説のストーリーを書かれた。もっともこれはフィクションに過ぎずクーデター未遂事件など2001年9月のチリで起こらなかった。しかし代わりに、世界情勢を大きく変えた俗に言う11 Septemberがアメリカのニューヨークで起きてしまった。その後、日本では新自由主義者の小泉元首相が力で世界を支配するブッシュ大統領のイラク侵攻を支持、21世紀はテロとの闘いの世紀となった。

20世紀はイデオロギーが対立した世紀。1973年のチリ・クーデターから何万人もの規模のチリ人がイデオロギー闘争の犠牲となった。今日の21世紀は昔のようにアカ狩りはなくなったにせよ、また新たなキナ臭い闘争が起こっている。この小説は2つの9・11の狭間が描かれている。

表紙に書かれているスペイン語の副題La lluvia que moja Santiagoは、直訳すれば「サンティアゴを湿らせる雨」といったところだろうか。軍事独裁の時代は終焉を迎えたチリ。73年9月11日にサンティアゴ・デ・チレで降った雨は、未だにチリ国民の記憶の中に浸み込んでいる。
NYタイムズのThe opinion pageに寄稿された、作家の村上龍さんの記事がタイムズの読者に感動を与えているという。読んでみると、ちょっぴり感動したので、このブログに掲載させていただきます。

以下はその原文とネット上に掲載されていた訳文の一部

Amid Shortages, a Surplus of Hope
危機的状況の中の希望

By RYU MURAKAMI
Published: March 16, 2011
(...)
The Japanese are often said to abide faithfully by the rules of the “group” and to be adept at forming cooperative systems in the face of great adversity. That would be hard to deny today. Valiant rescue and relief efforts continue nonstop, and no looting has been reported.
日本人は元来“集団”のルールを信頼し、逆境においては、速やかに協力体制を組織することに優れているといわれてきた。それがいま証明されている。勇猛果敢な復興および救助活動は休みなく続けられ、略奪も起きていない。
Away from the eyes of the group, however, we also have a tendency to behave egoistically ― almost as if in rebellion. And we are experiencing that too: Necessities like rice and water and bread have disappeared from supermarkets and convenience stores. Gas stations are out of fuel. There is panic buying and hoarding. Loyalty to the group is being tested.
しかし集団の目の届かないところでは、我々は自己中心になる。まるで体制に反逆するかのように。そしてそれは実際に起こっている。米やパン、水といった必需品がスーパーの棚から消えた。ガソリンスタンドは枯渇状態だ。品薄状態へのパニックが一時的な買いだめを引き起こしている。集団への忠誠心は試練のときを迎えている。
(...)
Ten years ago I wrote a novel in which a middle-school student, delivering a speech before Parliament, says: “This country has everything. You can find whatever you want here. The only thing you can’t find is hope.”
私が10年前に書いた小説には、中学生が国会でスピーチする場面がある。「この国には何でもある。本当にいろいろなものがあります。だが、希望だけがない」と。
One might say the opposite today: evacuation centers are facing serious shortages of food, water and medicine; there are shortages of goods and power in the Tokyo area as well. Our way of life is threatened, and the government and utility companies have not responded adequately.
今は逆のことが起きている。避難所では食料、水、薬品不足が深刻化している。東京も物や電力が不足している。生活そのものが脅かされており、政府や電力会社は対応が遅れている。
But for all we’ve lost, hope is in fact one thing we Japanese have regained. The great earthquake and tsunami have robbed us of many lives and resources. But we who were so intoxicated with our own prosperity have once again planted the seed of hope. So I choose to believe.
だが、全てを失った日本が得たものは、希望だ。大地震と津波は、私たちの仲間と資源を根こそぎ奪っていった。だが、富に心を奪われていた我々のなかに希望の種を植え付けた。だから私は信じていく。


逆境下に芽生えた復興に向けての希望。日本人の最大の美徳ですね!

国内で希望が芽生える一方、外国からの支援も心強い。オバマ大統領は20日に訪問先のブラジルで日本への支援に向けた米国とブラジルの連携を呼びかけられた。

Remarks by the President to the People of Brazil in Rio de Janeiro, Brazil

Today, we’re both also delivering assistance and support to the Japanese people at their greatest hour of need. The ties that bind our nations to Japan are strong. In Brazil, you are home to the largest Japanese population outside of Japan.
現在、私たちは共に、日本の方々が最も求めている時期に、支援の手を差し伸べています。我が国と日本との絆はとても強いものです。ブラジルには日本国外で最大の日系人社会があります。
In the United States, we forged an alliance of more than 60 years. The people of Japan are some of our closest friends, and we will pray with them, and stand with them, and rebuild with them until this crisis has passed.
かくいうアメリカも、60年にわたる日本の同盟関係を築いています。日本人は我々のもっとも親しい友人の一人であり、この危機が過ぎ去るまで、私たちは彼らと共に祈り、共に寄り添い、共に再建をしていきます。


オバマ大統領の日本に対する支援の呼びかけはありがたいが、その一方で中東での軍事侵攻にアメリカが手を汚している。また、21日の訪問先のチリではピニェラ大統領にTPP参加を促した。オバマ大統領は、アメリカの中南米政策について演説し、「中南米の重要性はかつてなく増している」と述べ、米国との関係を「対等なパートナー」と強調した。
今までさんざん搾取されてきただけに、ラテンアメリカの人たちはオバマ大統領の迫真の演説に対しても不信感を募らせる。かつてチリで起きたもう一つの9.11の記憶がまだ人々の記憶に残っている。
オバマ大統領は記者会見で、1973年のチリでのクーデターなどへの米政府の関与を問われ「チリ側からさらなる情報を求められれば、協力する」とした一方、「歴史を学ぶことは重要だが、それにとらわれてはいけない」と述べた。

カストロさんは、いつもの考察でチリでのオバマ大統領の発言にご立腹のようだ。
現在、エルサルバドルを外遊中のオバマ大統領に
Le deseo buen viaje y un poco más de sensatez.
旅の安全と、あなたがもう少し良識を持つことを願っています
と書かれている。

僕はリビアのカダフィ大佐のことについては良く分からないが、今の彼の状況がチリのアジェンデと重なる。
北アフリカのこの独裁者とアジェンデを同格に語るのは不謹慎かもしれないが、カダフィはアジェンデのように辞さず、帝国主義に立ち向かっていることは確かだ。

いったい何が正しいのか。日本が復興から立ち直ろうとしている中、世界情勢はうねりを上げている。
9月11日にアジェンデについて書いたので、何か彼に関連する映画を観ようと思って探してみたが、なかなか手軽に観れる映画が見つからなかった。そこでちょっとユニークな視点からチリ・クーデターを扱った、以前から気になっていた映画を観る事にした。

ぜんぶ、フィデルのせい [DVD]ぜんぶ、フィデルのせい [DVD]
(2008/10/03)
ニナ・ケルヴェルジュリー・ドパルデュー

商品詳細を見る

ぜんぶ、フィデルのせいという映画は、題名だけ見れば、カストロさんに関連した映画に思えるが、設定がチリ・クーデター前後の時代ということもあり、以前ブログで紹介したサルバドール・アジェンデの最後の演説などが映画内で流される。

9・11といえば2001年のアメリカ同時多発テロ事件を大抵の人は思い起こすが、ラテンアメリカでは1973年のチリ・クーデターを指す事が多い。サルバドール・アジェンデは今でもチリの人々の心の中で生き続けている。youtubeにアジェンデの最後の演説がアップされている。この演説からも彼が本気でチリを変えようとしていたことが分かる。今チリのホットな話題といばサンホセ鉱山で地下深くに閉じ込められている労働
9月11日はチリ・クーデターの日Golpe de Estado Chileno 11 de septiembre de 1973


主人公はパッケージの仏頂面のフランス人の女の子。両親は裕福だったが、チリの情勢に影響を受け急激に左翼へ傾倒していく。共産主義が理解できない幼い子供である主人公のアンナは、両親の行動が理解できず、反発する。家庭も貧しくなり、キューバ人亡命者の家政婦を解雇することになるが、その際にその家政婦がアンナに対し、ぜんぶ、フィデルのせいだわ La Faute à Fidel !と言った台詞がこの映画の題名となったw以後、フィデルは映画内で言及すらされないwww

キューバ革命が現在も続いているのに対して、アジェンデの革命は未完の革命だ。ぜんぶ、アジェンデのせい!なんて題名より憎まれ役のカストロさんが題名に引用されたのは面白いw

この映画の面白さは、子供の視点からコミュニストを描いた点だろう。幼いアンナはカストロとアジェンデの区別も分からず、コミュニストは核戦争を起こす狂人(キューバ危機を指しているのだろう)とかヒゲ面のおっちゃん(ゲリラ戦士の象徴)とかいう偏見や貧しさばかりに着目してしまう。そんな時に家に来ているヒゲ面のおっちゃんが、ミカンを平等に分配して見せて共産主義の素晴らしさを教えるシーンはなかなかシュールだった。
子供視点を意識してか、この映画のカメラは子供の身長(アンナの目線)に設定されている。隣国のスペインのフランコ独裁体制下での弾圧を非難するデモに両親がアンナを連れて行くシーンで、子供の視点から大勢の大人たちが行進するのが侠気の沙汰に見えてくる。勿論、映画を鑑賞する側はフランコは内戦で左翼のよせ集めを倒したファシストであることを知っているのだが、子供視点のアングルからはファシストもコミュニストも区別が付かない。
70年代はベトナム戦争の余波があり、スペインではフランコがまだ独裁政権を維持している。そして南米のキューバ革命の余韻がまだあり、チリでは共産主義者のアジェンデが台頭する。なかなか興味深い時代設定だが、イデオロギーが分からない子供にとっては、訳の分からない侠気の時代でもあっただろうw
アジェンデが当選したときにヒゲ面のおっちゃんらがアンナを囲んでVenceremosベンセレ~モスを歌うシーンがあるが、子供の視点からは、大人たちの意味不明な騒動に巻き込まれてしまったwそんなフランスの女の子を描いた映画だった。
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。