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ソ連崩壊期に、カストロさんが国民に呼びかけた演説を、後藤政子さんの著作の紹介で取り上げた。
↓の動画は、youtubeの動画で、Caminos de la Revolucionの一部。

後藤さんの著作に対応するのは4:10~からの演説。ドキュメンタリーの編集の都合か、前後が逆になっているが、動画の箇所を、大きめの字で示しておきます。以下の訳は後藤さんの
カストロ 革命を語るの第3章の一節、「社会主義圏崩壊という現実を認めなければならない」から引用。

Ahora tenemos que atenernos a los hechos y, sencillamente, el campo socialista se derrumbó, Estados enteros fueron tragados por otros Estados, la clase obrera perdió el poder y se inició un camino de regreso al capitalismo. Los hechos reales son que en la Unión Soviética se ha producido prácticamente una debacle; los hechos reales son que en la Unión Soviética hoy no se habla de socialismo, se habla de economía de mercado; en dos palabras, las voces prevalecientes son voces en favor del capitalismo y del capitalismo más clásico.
いまこそ現実をみなければならない。まさに社会主義陣営は崩壊したのだ。国家が別の国家に呑み込まれ、労働者階級は権力を失い、資本主義社会への復帰の道が始まった。ソ連連邦において、事実上の解体が起こり、社会主義ではなく、市場経済が語られている。資本主義、さらにはもっとも古典的な資本主義を求める声が優勢になったのだ。
El hecho real tristísimo es que hoy en la Unión Soviética no hay un partido comunista, está fuera de la ley el partido comunista, ha sido disuelto por decreto. El hecho real es que la URSS se ha debilitado extraordinariamente y sufre grandes riesgos de desintegración. Esos son los hechos reales.
もはやソ連には共産党は存在しないこと、共産党が非合法となり、政令によって解放されたことは、このうえなく悲しい現実だ。ソ連が大幅に弱体化し、解体の危険が高まっていいることも現実だ。すべて現実なのだ。
¿Es que podemos suponer que tales hechos reales no influyen en nuestro país? ¿O es que nosotros vivimos en otro planeta, o es que estamos en la Luna, o es que no vivimos en la Tierra? ¿Es que acaso se ha desarrollado la Revolución en una urna de cristal, independiente del resto del mundo y de los problemas del resto del mundo? ¿Es posible que podamos olvidarnos de eso?
このような現実が、わが国に影響を与えないはずがない。われわれは別の星に住んでいるわけでも、月に住んでいるわけでもない。地球に住んでいないわけではない。革命は他の世界や他の世界の問題と切り離され、ガラス箱のなかで発展してきたわけではない。無視していけるはずがない。
(・・・)
Es duro tener que hablar de estos temas, es mucho más agradable pintar cosas en el aire, hacernos ilusiones, endulzarle la vida a cada cual trayendo informaciones, noticias superoptimistas, agradables. Creo que nuestro primer deber como revolucionarios y como comunistas en este congreso, es analizar esas realidades.
このような問題について話さなければならないのは辛い事だ。空中楼閣を描いたり、幻想を抱いたり、このうえなく楽観的で、楽しいニュースを伝えて人生を明るくするほうがずっと楽だ。だが、本大会における革命家としての、また共産主義者としてのわれわれの義務は、まず第一に現実を分析することだ。

Discurso pronunciado en la Inauguración del IV Congreso del Partido Comunista de Cuba, efectuada en el Teatro "Heredia", Santiago de Cuba, el dia 10 de octubre de 1991.
カストロ総司令官、共産党中央委員会第一書記、国家評議会議長、閣僚評議会議長
第4回共産党大会開会式演説
(1991年 革命32周年10月10日 サンティアゴ・デ・クーバ・エレディア劇場にて)
国家評議会速記録 グランマ紙 1991年10月18日号掲載




国民に嘘を言い続け、現実から逃避し続けることは楽なことだ。今の日本の政治家などはその典型だろう。例えばそれが、年金問題であり、今回の原発問題も然り。嘘をつく事で一時的には、国民の混乱を防ぐことが出来る。しかし、それでは何の解決にもならないのだ。

ソ連崩壊期において、革命家のカストロさんは、ソ連という砦が崩壊したことから目を背けず、この危機に対して国民に危機感を持つように努めた。当時おかれている状況をun período excepcional(例外的な時期)だとか、特殊期(el período especial)という言葉を用いて、キューバ人民に危機感を持たせた。このような手法で、独裁政権を永らえてきたと揶揄するアメリカの批評家もいるが、カストロさんは私欲のために国民の労働力を総動員しているわけではない。祖国への愛、キューバ人民への愛があるからこそ、問題意識を投げかけるのだと僕は思う。

この共産党大会から20年後の今日も、キューバの置かれている状況は決して良いとはいえないが、少なくとも次のようにはいえないだろうか。特殊期(el período especial)は上手く乗り越えることが出来たと。

革命後も、50年前のヤンキー主導のピッグズ湾侵略、マングース作戦、キューバ危機、そしてソ連の崩壊といった一大事を、並外れたカリスマを持ってキューバ国民を動かし、乗り越えてきたフィデル・カストロさん。
マルティの思想を半世紀以上に渡って貫き、決して責任を放棄しない指導者は今日もペンを片手に、新自由主義が猛威を振るう世界と対峙している。
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前の記事でカストロ謀殺指令という小説の書評を書いたが、ここでは何故カストロが今まで暗殺から逃れて生き残ることが出来たのか?という点を考察していこうと思う

アマゾンの書評などが厳しかったので面白くないのかと思っていたが、予想以上に楽しく読めたw著者のデイヴィッド・L. ロビンズDavid L. Robbinsさんは歴史モノの小説を今まで書かれてきたようだが、前作はルーズベルトの暗殺計画を題材に書かれたようだ。まだ読んでないのでまた暇があったら読んでみようと思う。カストロ謀殺指令〈上〉 (新潮文庫)(2010/04/24)デイヴィッド・L. ロビンズ商品詳細を見るカストロ暗殺計画といえ...
カストロ謀殺指令The Betrayal Game


その疑問の答えはこの動画にあるように思う

Periodista: ¿siempre está protegido con su traje?
あなたは、いつも身を護るモノを着ていますか?
Fidel: ¿Cuál traje?
何を着ているって?
Periodista: Es que todo el mundo dice que usted usa un chaleco a prueba de balas
あなたはいつも防弾チョッキを着ていると聞いていますが
Fidel: «No, voy desembarcar así en Nueva York. Tengo un chaleco moral… que es fuerte. Ese me ha protegido siempre.»
ああ、私はモラルというチョッキを着てニューヨークにやって来たんだよ
...これがあれば強い。
このチョッキがいつも私を護ってくれてきたんだ。

フィデルはシャツのボタンを外し、肌を露出させ防弾チョッキを着ていないことを見せたw

以上がこの動画の訳だが、これは1979年10月にニューヨークで行われる国連総会に向かう航空機内にて、アメリカ人ジャーナリストのジョン・アルパートとカストロとのやりとり。

モラルというチョッキ。。。。確かに最強の防弾チョッキだw
それにしてもカストロさんはさり気に名言を生み出してくれますね
昨日、コマンダンテを観て感想を書いたが、エンディングのインタビューが心に残ったのでスペイン語学習も兼ねて、振り返ってみたい。
有名なキューバの民謡グァンタナメラ~♪が流れるエンドクレジットの前にカストロの演説が挿入されている
fidel 1959 1 8
No nos engañamos pensando que en lo adelante todo será fáil.
未来を楽観視して、自分をごまかしてはいけない。
Quizá, en lo adelante,todo sea más difícil.
恐らくこれから先は、皆にとって、さらに困難になるだろう

これは1959年1月8日、バティスタを倒してハバナに入城した際のカストロの演説で、スペイン語だが全文は以下のページにある。
DISCURSO PRONUNCIADO POR EL COMANDANTE FIDEL CASTRO RUZ, A SU LLEGADA A LA HABANA, EN CIUDAD LIBERTAD, EL 8 DE ENERO DE 1959.
その後にホセ・マルティの詩を歌詞にしたguantanameraが流されてちょっと感動した。革命後も侵略や経済制裁で、アメリカに虐げられても、例え棘の道でも国民に対して誤魔化さず真剣にキューバのために尽くしてきた革命家の意志の強さが感じられる一方で、中南米特有の明るさが感じ取れたからだ。たとえ辛くても、キューバの人たちは陽気に振舞い強く生きている、それは決して自身を誤魔化しているのではなく強く生きるためにそう振舞っているのだろう。guantanameraについては下記のブログの方が書かれている。

2003年(2007年公開)アメリカ、スペイン作品監督: オリバー・ストーンEP: ジャウマ・ロウレス、ホセ・イバニュス、アルバロ・ロンゴリア  プロデューサー: オリヴァー・ストーン、フェルナンド・シュリシン 音楽: アルベルト・イグレシアス、ポール・ケリー 出演: フィデル・カストロ、オリヴァー・ストーン、ファニタ・ヴェラストーリー: ハリウッド屈指の『社会派監督』、オリバー・ス
コマンダンテ / Comandante / 人生とは思想と価値観を学ぶ過程



映画の最後のインタビューでオリバー・ストーン監督はゲバラについてカストロに質問し興味深いやりとりを聞けたが、以下では次に監督がガスマンの言葉を引用したシーンを観ていきたい
以下、オリバー・ストーン:O フィデル・カストロ:F

O:俳優のガスマンが70歳のときに言いました。‘人生は二度あるべきだ’
‘最初は練習で二度目を本当に生きるのだ‘と

él siempre cae en la filosofía.
F:彼はいつも哲学的だ
Ojalá..pudiéramos pensar que la vida consta de dos partes.
願わくば、人生は2つの部分から成ると考えたいものだ。
Una parte de la vida es un ensayo y la otra parte de la vida es la verdadera.
1つは練習で、もう1つの方が本物だと。誰でも、そうならいいと思うだろう。(だが生きるのは1度で十分だ。)

O:誰もが人生に後悔します。だからこそ2度目の人生を送りたいと…
人生に後悔してますか?

Sí como todos.
F:ああ、みんなと同じだよ
El hombre es un proceso de aprendizaje de ideas, de valores.
人生とは思想や価値観を学ぶ過程だ。
No nacemos con ideas.No nacemos con unos valores.
我々は思想や価値観を持たずに生まれてくる。
Se nos inculcan.O en parte se autoinculcan.
我々は教え込まれ部分的には自分自身で教え込む。

O:悔やまれる瞬間や過去に戻って変えたいことはありますか?

Si pudiera nacer otra vez...sería como soy en las mismas circunstancias que he vivido, que he nacido.
F:私はもし、もう1度、生まれ変わっても、同じ状況に生まれて、今の自分と同じようになるだろう。

アメリカの経済制裁にも屈せずにここまでキューバを侵略から護ってこれたのも、カストロさんの強固な信念や意志、自信によるところが大きいだろう。時には独裁者と呼ばれる指導者ではあるが、強固な信念によって責任を持って国を治める政治家、ホセ・マルティのように常に誠実に考え理想と貫いてきた政治家、
このような政治家は今日の日本にはいないのだろうか?21世紀にはもう現れないのだろうか。。と考えさせられた

“Si se nos dijera que somos casi unos románticos,
もし我々が空想家のようだと言われるならば、
que somos unos idealistas inveterados, que estamos pensando en cosas imposibles y
救いがたい理想主義者だと言われるならば、
que no se puede lograr de la masa de un pueblo el que sea casi un arquetipo humano,
出来もしないことを考えていると言われるならば、
nosotros le tenemos que contestar una y mil veces que sí, que sí se puede.
何千回でも答えよう
そのとおりだ、と

チェ・ゲバラは本気で世界を変えようとしていた20世紀で最も有名なカリスマ。彼の演説や会話、日記からは数多くの名言が生まれた。
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