いまから10年前、2002年4月11日、チャベスを政権の座から追い出すためのクーデターが勃発した。あたりまえのようにCIAが裏から手をまわしていた。歯に衣を着せぬ表現で、ブッシュを非難していたチャベス大統領。自身が先住民族とメスティーソ、白人の血が混ざっていることを誇らしく語り、民衆のためになる改革を行われていた。その根底にはあの偉大なラテンアメリカの解放者、ボリーバルの思想がある。

CubaDebateにはこのクーデターについての本が10周年を記念して出版されることが報じられていた。それとともに、あのクーデターの際、カストロさんがチャベス大統領を励ましていた一連のやりとりが掲載されていた。
La llamada de Fidel a Chávez el 12 de abril de 2002
下記は自前の意訳だが、下記のインタビュー集のラテンアメリカの章にも詳しい経緯が掲載されている。
邦訳も出ている。

Fidel Castro: Biografia a dos voces/ Biography of Two VoicesFidel Castro: Biografia a dos voces/ Biography of Two Voices
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¡Están dispuestos a morir todos aquí! -responde Chávez con énfasis y emoción.
「私たちは皆、死ぬ覚悟であります!」チャベスは感情と力を込め答えた。
-Yo lo sé, pero creo que puedo pensar con más serenidad que lo que puedes tú en este momento -le añade Fidel sin perder un segundo, mientras Chávez lo escucha concentrado en cada palabra-.
「わかっている。だが、今は私のほうが君よりも冷静に考える事が出来るのだ。」チャベスが一心に聞き入っている間に、フィデルは間髪入れずに言い足した。
No renuncies, exige condiciones honorables y garantizadas para que no seas víctima de una felonía, porque pienso que debes preservarte.
「あきらめるな。誉れある条件を打ち出し、裏切り者の犠牲にならないための保障を確保するのだ。きみは自身の身を守るべきだからだ。
Además, tienes un deber con tus compañeros. ¡No te inmoles!
さらに、きみには同志たちへの責務がある。きみが犠牲になってはならない!」


クーデターではデモ参加者がスナイパーの犠牲になった。BBCがアニメでクーデターを再現して報道している。
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明日は9月11日ということもあってか、昨夜からチリ・クーデターを扱った小説を読んでいた。僕らの世代だと、9月11日といえば、アメリカの11 September 2001を想起する。一方、もっと上の世代の方はチリの11 de Septiembre 1973を想い起こされるのだろう。図書館で借りてきた大石直紀さんの「サンチャゴに降る雨」は2000年に出版された小説だが、貸し出し記録を見てみると、書庫に埋もれるまで毎月貸し出されていた。

サンチャゴに降る雨サンチャゴに降る雨
(2000/11)
大石 直紀

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冒頭では、架空の登場人物である日本人の安井豊とビオレタ・アレスが、チリの首都サンティアゴのモネダ宮殿に向けて車を走らせている。そこから28年遡って、1973年9月11日のラジオ放送から物語の幕は開ける。「サンチャゴに雨が降っています」

この小説はフィクションと史実を巧みに交錯させ、また日本の政治家の汚職問題を扱っている点や、チリ女性の力強さを描いている点において、以前読んだ五木寛之さんの 「戒厳令の夜」と重なる。登場する政治家は架空の人物だが、新自由主義者の中曽根元首相などチリの独裁者ピノチェトを支持していた日本の政治家は少なくない。五木さんの小説は、73年のチリ・クーデターで物語りは終結するが、大石さんのこの著作では11 de Septiembre 1973からストーリーが展開される。アウグスト・ピノチェトやリカルド・ラゴスら実在の人物と、架空の登場人物が交錯するストーリーを通じて、チリ・クーデーターやその後の民主化運動を理解できる一助になり得る小説でもあると思う。

少しネタばれになるが、この小説では2001年9月に、南米の利権を貪る日本の右翼政治家を後ろ盾に力をつけた将校が、クーデター未遂を起こす。冷戦構造が崩れ、軍事独裁者の存在意義が失われた21世紀の幕開け。チリでのクーデターを通じて左傾化する南米を再び軍事政権時代に逆行させようと企てる筋書きだ。この小説は2000年に出版され、著者は未来のことについて小説のストーリーを書かれた。もっともこれはフィクションに過ぎずクーデター未遂事件など2001年9月のチリで起こらなかった。しかし代わりに、世界情勢を大きく変えた俗に言う11 Septemberがアメリカのニューヨークで起きてしまった。その後、日本では新自由主義者の小泉元首相が力で世界を支配するブッシュ大統領のイラク侵攻を支持、21世紀はテロとの闘いの世紀となった。

20世紀はイデオロギーが対立した世紀。1973年のチリ・クーデターから何万人もの規模のチリ人がイデオロギー闘争の犠牲となった。今日の21世紀は昔のようにアカ狩りはなくなったにせよ、また新たなキナ臭い闘争が起こっている。この小説は2つの9・11の狭間が描かれている。

表紙に書かれているスペイン語の副題La lluvia que moja Santiagoは、直訳すれば「サンティアゴを湿らせる雨」といったところだろうか。軍事独裁の時代は終焉を迎えたチリ。73年9月11日にサンティアゴ・デ・チレで降った雨は、未だにチリ国民の記憶の中に浸み込んでいる。
先月の末に起きたエクアドルでのクーデター未遂についてこのブログで取り上げた。
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コレア大統領が救出された後に演説されたのを聴き、僕は彼に魅了されてしまったわけだが、クーデターの首謀者に不利な証拠を握っていると、ボゴタに拠点を置くla cadena NTN 24のインタビューで応えられた。
Correa asegura tener pruebas contra los autores del intento de golpe

エクアドルというとスペイン語で赤道Ecuadorを意味するから、ラテンアメリカの赤道直下の国、てことしか僕は知らないのだが、30日から始まったクーデターは未遂に終わった。大統領はチリのアジェンデのような結末を迎えず、元気な姿で大統領官邸前のバルコニーから大衆に向かって演説を行った。A todo el pueblo, muchas gracias みなさん、ありがとう!CubaDebateに今回のクーデター未遂の騒
クーデターに屈しなかったエクアドルのコレア大統領 大衆へ呼びかける¡Hasta la Victoria Siempre!



首謀者として疑われているのは前代の前の大統領だったルシオ・グティエレス元大統領(Lucio Gutiérrez)。
Correa aseveró que el presidente de Estados Unidos, Barack Obama, "no tiene nada que ver en los hechos", sin embargo, dijo que no se puede excluir a "grupos de poder" de EEUU que pudieron haber intervenido en el intento de desestabilización democrática.
問題はバックでアンクルサムが糸を引いていたかどうか。
コレア大統領は、オバマ大統領はこの事件と関係ないが、アメリカないの他の勢力との繋がりは否定できない、彼らは民主主義を不安定にするために介入した可能性があるとインタビューで応えている。
"Las revueltas tuvieron muy poco que ver con reivindicaciones salariales (de la Policía). Se trató de una conspiración política, donde se aprovechó un núcleo duro que hay en la policía que detesta al gobierno" resaltó Correa durante la conversación.
あの警官のクーデター未遂は政治的な陰謀であったと主張されている。

オバマ大統領が関与していなくても中南米で、これまで残虐な手段でクーデターを起こさせたりしてきたアメリカの有名な機関がある。ラテンアメリカの人なら誰でも知っているだろう、La CIAだ。
エクアドルのコレア大統領はそもそも何故アンクルサムに煙たがられているのかについては、以下のブログの方が解説されている。
オバマに敵意を抱くCIAが、エクアドル・クーデターを試みたが失敗します。ロストワールド Season2.3

コレア大統領にはラ・シーアの工作に屈せず、ラテンアメリカのために、ALBAのために、頑張ってもらいたい。
エクアドルというとスペイン語で赤道Ecuadorを意味するから、ラテンアメリカの赤道直下の国、てことしか僕は知らないのだが、30日から始まったクーデターは未遂に終わった。大統領はチリのアジェンデのような結末を迎えず、元気な姿で大統領官邸前のバルコニーから大衆に向かって演説を行った。
A todo el pueblo, muchas gracias みなさん、ありがとう!
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CubaDebateに今回のクーデター未遂の騒動の生々しい写真や、コレア大統領の熱気に満ちた演説文が掲載されています。A todo el pueblo, muchas gracias (+ Fotos)
それにしてもカストロさんは、クーデターが収束するまでに早くも未遂に終わることを予測していましたが、さすがっすね!w
El Presidente Rafael Correa se muestra firme e indoblegable. El pueblo está mucho más organizado. El Golpe a mi juicio está ya perdido.
Noticias inverosímiles 30 SEPTIEMBRE 2010


"Si quieren matar al Presidente, aquí está;
mátenlo si tiene poder, mátenlo si tienen valor"
大統領を殺したければ、ここにいる、さあ殺してみろ!
出来るもンなら殺してみろ!

ぃゃはや。。。。カッコよすぎる!
彼の堂々たる発言と勇姿を見た民衆はコレア大統領に味方した。
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EFE/José Jacome
ラファエル・コレア大統領は警官の給与削減に抗議するデモ隊を説得する際、デモ隊から催涙弾を投げつけられ、搬送された病院も反対派の警官らに囲まれた為軍に救出されたのだが、早くも大衆へ演説し、クーデターに加担した警官を非難した。

原文は上記のCubadebateに掲載されてます。この動画はちょっとプツプツ途切れますが、言語が分からなくてもコレア大統領の熱い演説、聴衆の熱気は十分伝わってくる。
以下は上の動画から
Nadie ha apoyado tanto a la policía como este gobierno, nadie ha mejorado tanto los sueldos.
これほど警察を支援し、これほど給与を引き上げた政府はかつてなかった。
Cuando vi tanta agresividad y ofensa me sentí profundamente triste, como con una puñalada en la espalda.私は警官からあの攻撃を受けたとき、背中から刺された様な、深い悲しみの念を抱いた。

コレア大統領は大衆の熱気の中、次の言葉で演説を締めくくった

¡Hasta la Victoria Siempre!

中南米の赤道直下の熱気に満ちたエクアドルで起こった、クーデターに屈しなかったコレア大統領は、いつまでもエクアドルのために、そしてラテンアメリカのために前進し続けるだろう。

このクーデター未遂事件をもう少し冷静に分析されているブログがあって、かなり参考になった記事があったのでここで紹介しておきます。下記のブログの方が指摘されていますが、日本ではまったく報道されてませんね。
でも僕は新自由主義に反旗を翻し、クーデターにも屈しなかったコレア大統領をこのブログから応援していますよ!

さて、これから「あれはクーデターというほどのものではなかった」という報道が、エクアドル民放(富裕層の所有)中心に、一生懸命なされるものと思います。米国と日本のメディアもそれに追随するでしょう。というか、既に一部で出ています。コレア大統領が、給与削減に抗議した警官のデモを説得しているときに、挑発的な言動を取ったため、警官が怒って催涙弾を撃った.....それで、病院に運ばれたあと、その病院を警官隊が包
エクアドル「クーデター未遂」の裏



コレア大統領は2006年の国連総会でチャベスがブッシュを悪魔呼ばわりしたのに対して次のように指摘しているw
“Llamar diablo a Bush es ofender al diablo,
porque éste podrá ser malvado pero es inteligente".
ブッシュと悪魔を比べるのは悪魔に対して無礼です。
なぜなら悪魔は邪悪だが、少なくとも知性はあるからです。

27 de septiembre del 2006
悪戯にアンクルサムを刺激することは宜しくないが、間違ったことを発言されたわけでもないだろうwww
9・11といえば2001年のアメリカ同時多発テロ事件を大抵の人は思い起こすが、ラテンアメリカでは1973年のチリ・クーデターを指す事が多い。
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サルバドール・アジェンデは今でもチリの人々の心の中で生き続けている。

youtubeにアジェンデの最後の演説がアップされている。この演説からも彼が本気でチリを変えようとしていたことが分かる。
チリのホットな話題といばサンホセ鉱山で地下深くに閉じ込められている労働者のニュースだ。労働者の安全や福祉に尽力したアジェンデは今でも鉱山で働く労働者の英雄なのだ。アジェンデの娘イザベル(Isabel Allende Bussi)さんは、サンホセ鉱山に閉じ込められている労働者を励まし続け、救出を待つ家族の心の拠り所にもなっている。
今世界中のマスコミがこのニュースで騒ぎ立てているが、鉱山労働者の悲惨な労働環境には全く焦点があてられていない。サンホセ鉱山は過去にも落盤事故が起きているが、命よりも金のほうが尊重されている、とイザベルさんは主張されている。
アジェンデは70~73年まで大統領を務め、鉱山の国有化など社会主義路線で、労働者の安全や福祉の向上に努めた。しかしその政策は同時に、ブルジョワ階級や軍部の反感を買った。そして73年9月11日に軍がクーデターで大統領官邸を襲撃した、昨日でチリクーデターから37年目になる。
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シンボルの眼鏡をかけて、灰色のジェケットを着ているのがアジェンデ。隣の護衛の方が持たれているAK-47はカストロからの贈り物。カラシニコフ自動小銃以外にもカストロはキューバから機関銃や3つの RPG-7をアジェンデに贈っていた。アジェンデはクーデターの主犯者ピノチェトに対し"Pobre Pinochet, debe estar preso"「憐れなピノチェトよ、君は投獄されるべきだ」と叫んだ。
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9時55分、クーデターの加担者らはアジェンデが篭城した宮殿を包囲し、攻撃を開始した。

10時15分、アジェンデは人民に最後の演説を始めた。(上の動画を参照
"Quizás sea ésta la última oportunidad en que me pueda dirigir a ustedes. ...."
「おそらくこの演説が、あなた方に話をする最後の機会となるでしょう.....」
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10時30分、戦車がモネダ宮殿を砲撃し始めた。
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11時52分、宮殿はイギリス製の対地攻撃機ホーカー ハンターに攻撃された。
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写真の詳しい解説などはグランマを参照しました
Imágenes del Golpe: Chile, 11 de septiembre de 1973

他の方も9・11について書かれてますね。アジェンデは左翼の英雄ですね。

9月11日といえば、1973年のチリにおける、ピノチェトの軍事クーデターの日である。サルバドール・アジェンデの民主的な左派政権は覆され、アジェンデは殺害。以降、長期にわたる軍事独裁政権が成立する。ガルシア・マルケスの「戒厳令下チリ潜入記」はこの時期のルポルタージュである。毎度の事ながら、この事件の背後にはアメリカの後押しがある。また、歌手のビクトル・ハラがこのクーデターに楯突いて殺されたことも記憶
語り継がれる9.11