こないだ黒柳徹子の部屋で、女優メリル・ストリープさんをゲストに迎えた回を眺めていたら、米国のこの女優はなかなか品のあるかただった。期限が迫った貰った映画券を処分しなければならない事情もあって、映画「マーガレット・サッチャー」を観ることにしました。メリルさんは番組内で、彼女自身は、サッチャーの政治思想とは相容れないと発言されていたのにも良い印象を受けたからだ。
cf
徹子の部屋 今日のお客様 メリル・ストリープさん
胸打つ「鉄の女」の後悔 映画「マーガレット・サッチャー」に主演 メリル・ストリープ

観た感想を端的に述べると、女優のメリルさんはアカデミー賞に相応しい演技だったんですが、サッチャーはやはり好きになれないと改めて感じた。

女性の社会参画を扱った映画なので、政治的なことはカットされるんだろうと思っていたら意外とそうでもなかった。新自由主義者の代名詞ともいえるサッチャーは、彼女が無用だと思うあらゆるコストを削減する。おかげでイギリスは失業率が高まり経済は混乱し、弱者が切り捨てられた。

軍事予算まで削減したツケがマルビーナス諸島での紛争においてまわってきたのはイイ気味だったが、結局、大英帝国がアルゼンチンを打ち負かしたのは皆が知る史実。冷酷な命令を容赦なく発する鉄の女。メリル・ストリープさんが演じるとなんだか憎めないんだけどね。マルビーナス諸島はイギリス側の呼び名ではフォークランド諸島で、イギリスの王子が先月ぐらいにやって来て、また険悪なムードが漂っている。この紛争の悲惨さは、ゲバラの最高傑作ドキュメンタリーを制作されたトリスタン・バウエルさの映画 Iluminados por el fuego(火に照らされて)で観る事が出来る。
cf 2010.09.26 チェ・ゲバラの新作映画登場!「チェ、ウン・”オンブレ・ヌエボ(新しい人間)”Che, Un Hombre Nuevo

アルゼンチンと言えば、サッチャーと同じように低階級層からのし上がってペロン婦人になられ、後にご自身も大統領に就任されたエビータが思い浮かぶ。両者は強い女性という共通項はあるが、政治思想は真っ向から違う。エビータはペロン同様、貧しい労働者階級を救済し、アルゼンチンにしっかりとした社会保障制度を築き上げた。また機会があれば別の記事で書いてみようと思う。

この方もサッチャー同様映画化されていて(最初はミュージカルだった)先々月ぐらいにマドンナが演じる映画『エビータ』(Evita)を観たばかりだ。この映画にはチェと呼ばれる謎の人物が登場るんですが、われらのヒーローとは何も関係ないw感想書こうと思っていたんですが、忘れていました。そんなに悪くないミュージカル映画だったんだけどね。

なんか話がまた逸脱したけど、この映画は観てみる価値はあると思います。一緒に観ていた連れは、予備知識がないせいか訳が分からなかったようだけど、僕はそう悪い映画ではなかったと思う。やはり女優のメリルさんが良かったからなんですね。

ひとつ気がかりなのは、この映画を観たどこぞの政党に所属するオバサン議員の方々が感動したついでに、新自由主義をよいしょしないかどうか。。。最近のTV観ていると映画の水準同様、国会議員の教養水準も疑わしい
心強い女性の方が、社会参画されることは良いことですが、それと思想は別問題。しばしば、一個人の人柄と思想が混同されがちな日本において、サッチャリズムを支持する議員が増えるなんて話もあり得なくはないだろう。
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