今日はBS-TBSで興味深い番組を発見した!その名も、THE世界遺産3D GRAND TOUR。ソニーのハンディカムのCMを見つつ、番組が始まるのをワクワクしながら待っていたら、次のテロップが唐突に出てきた。

3Dモードに切り替えてください
え?!
画面には二分割されたハバナの風景画出てきた。

携帯から番組のHPを至急開いて確認してみたら以下のように説明されていた。


ハバナ旧市街とその要塞群(キューバ) (’11年10月29日放送)
かつてヨーロッパの若者たちが青春時代の締めくくりとして世界を巡った”グランド・ツアー”。そんなかつての若者たちが体感した世界旅行を臨場感あふれる3D映像でお届けする。
今回のグランド・ツアーはキューバ、要塞群に囲まれた街・ハバナ
アメリカの文豪・ヘミングウェイが愛したその街には、まるで骨董品のようなクラシックカーが今もなお走り回り、葉巻工場や電車の整備工場が、時空を超えてきたかのように動き続けていた。
さあ、大西洋の海風香るハバナのグランド・ツアーへ、出かけよう!



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(2011/04/30)
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なるほどね。。。こりゃ3D対応テレビが欲しくなる訳だ(笑)

番組自体は非常に良い作りになっていた。単にキューバの世界遺産や観光名所を紹介し、形式的な説明に終わらず、キューバのよさを伝えている。旧植民地邸の中庭に立つコロンブス像や、アメリカ資本の砂糖工場でも当時の面影をそのまま残されていることは、キューバ人の文化レベルの高さを物語っている。これが例えば中国とかだったら、世界遺産にまで階級闘争なんぞを持ち出して、文化革命期に破壊尽くしただろう。しかし、同じ東側陣営に属しながらもキューバそんな野蛮なことはしなかった。アメリカの悪いところに対しては反発しつつも、古き良きアメリカは保存していたのだ。かつて宗主国だったスペインの建築様式がそのまま残っていることついても、同様のことが言える。

他にもキューバ名物の美味いモヒートが飲める、ヘミングウェイ行きつけのバー、ボデギータ(Bodeguita del medio)も紹介されていた。モヒートは今年の夏に、アレイダ・ゲバラさんのパーティーで初めて飲みましたが、後味スッキリでイイっすね。是非いつか本国へ赴いて飲んでみたいものですw
“My mojito in La Bodeguita, My daiquiri in El Floridita”
ですね。どっちも行ってみたいけど、フローズン・ダイキリよりモヒートのほうが健康的かな(笑
↑のヘミングウェイが書き残したサインもアップで映し出されていた。3Dだと文字が浮かび上がって来るのかな?w

3Dはともかく、世界遺産の番組であった。
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明日から、悪天候の中、満員電車に揺られながら京都へ通わなければならないことを憂鬱に思いながら、ウィスキーをちびちびやっていると、ふとヘミングウェイのあの偉大な名言が思い出された。
「現代生活もまた、しばしば機械的抑圧であり、
酒はそれに対する機械的特効薬なのだ」
(意訳)
"Modern life, too, is often a mechanical oppression
and liquor is the only mechanical relief."

Ernest Hemingway wikiquote
Pouring-a-drink.jpg
写真は50年代末のヘミングウェイ。酒が一番お似合いの作家ですね!
小説の中でもワインからウィスキー、アブサンなどリキュールやら様々なお酒が登場するのも彼の作品の魅力かな。
DSC07269_convert_20110703220600.jpg
ヘミングウェイの力強い文章表現を読みながら、ウィスキーを一杯やると気力が回復するものです。
写真は老人と海を読みながら、(元)キューバ人ジャーナリスト、フエンテスさんが、カストロさんに行ったインタビュー文を読んでいるところ。カストロさんの、ヘミングウェイの作品に対する想いが伝わってくる良いインタビューです。
LA SIGUIENTE ENTREVISTA tuvo lugar en el Palacio de la Revolución, en La
Habana, la noche del 6 de febrero de 1984.
en PDF el texto completo de mi - Norberto Fuentes Punto Net -
今年は僕の好きな作家の一人、ヘミングウェイが亡くなって50年目を迎える。ハバナには16日、アメリカやイギリス、日本、ブラジルの専門家ら30名以上が13回目の国際的なアーナスト・ヘミングウェイ学会に参加した模様。

専門家や学芸員の人たちは、ヘミングウェイがよく足を運んだエル・フロリディータやコヒマルを訪れる予定らしい。
(エスカンブライとCubadebateの情報を参照)
Inauguran en Cuba XIII edición del Coloquio Internacional Ernest Hemingway
coloquio-hemingway.jpg
フロリディータにはヘミングウェイの銅像があるのは有名ですね。観光客がイタズラをしている写真w
タフガイって感じで、ヘミングウェイにお似合いっすねww

老人と海は、キューバが舞台。Alexander Petrovさんの描いたアニメーションは、イイっすね!
他の作品もお勧め。

アニメにしてしまえば、20分で終わる話。中学生のころに読みましたが、良さが分かったのは大学に入ってからだった。この作品の中の至言のひとつは僕の座右の銘です。
"A man can be destroyed but not defeated."
人間は破壊されることはあっても、
屈服させられることはないのだ。

震災で津波に飲み込まれ、破壊されつくした東北。
今の日本人の必読書ではないだろうか。
昨日、警察の筆記試験を無事終えてラムで一杯やりました。
まぁ。。。僕は年中酒びたりですが。
DSC06080_convert_20110508231309.jpg
昨日安く買ったホワイトラム。Ron Cayo Grande Blanco
こないだ図書館に行ったらロストジェネレーション、ヘミングウェイ特集というコーナーが目に付いて、いくつかヘミングウェイ関連本を借りてきました。そのうちの一つヘミングウェイの酒 。

ヘミングウェイの酒ヘミングウェイの酒
(2007/12)
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ヘミングウェイも酒も好きな僕にとってはちょっと興味をそそるテーマ。ヘミングウェイの作品に登場する様々な酒について語られています。

海流のなかの島々 (下巻) (新潮文庫)海流のなかの島々 (下巻) (新潮文庫)
(2007/06)
ヘミングウェイ

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いつかキューバに行く機会があれば、ヘミングウェイの行きつけののバーで一杯やりたいっすね~。さすがにヘミングウェイのようにフローズン・ダイキリをダブルで何杯も飲むことは出来ませんがw挑戦してみるのも面白いかもしれません
ヘミングウェイの軌跡を訪ねる旅ってのも悪くない。今年は没年50年目なンっすね。
RESTAURANTE - BAR FLORIDITA, LA HABANA, CUBA
バルガス・リョサがヘミングウェイやフィッツジェラルドら巨匠の小説を論じた「嘘から出たまこと」 La verdad de las mentirasの冒頭に興味深いことが述べてあった。リョサは小説のやく煽動的性格について述べ、次のように小説の本質を語っている。(以下は寺尾 隆吉さんの訳。)

嘘から出たまこと嘘から出たまこと
(2010/02)
マリオ・バルガス ジョサ

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En efecto, las novelas mienten ―no pueden hacer otra cosa― pero ésa es sólo una parte de la historia.
La otra es que, mintiendo, expresan una curiosa verdad,que sólo puede expresarse encubierta, disfrazada de lo que no es.
事実、小説は-他に選択肢はない-嘘をつくが、これはあくまでジャンルの一側面にすぎない。単に嘘をつくだけではなく、正体を隠すこと、仮面をかぶることによってのみ表現できる興味深い真実を語るのである。


なかなか意味深なことを言っていますが、ちょっと難しいっすね。。そこでリョサは次のように説明している。

Dicho así, esto tiene el semblante de un galimatías.
Pero, en realidad, se trata de algo muy sencillo.
こんなことを言うとまるでチンプンカンプンかもしれないが、実は単純な話だ。
Los hombres no están contentos con su suerte y casi todos
―ricos o pobres, geniales o mediocres, célebres u oscuros―quisieran una vida distinta de la que viven.
Para aplacar ―tramposamente― ese apetito nacieron las ficciones.
人間は自分の運命には満足できないもので、ほとんど全員が-金持ちも貧乏人も、天才も凡人も、有名人も無名人も、-今と違う生活に憧れる。そんな欲求を-イカサマな形で-静めるためにフィクションは生まれた。
Ellas se escriben y se leen para que los seres humanos tengan las vidas que no se resignan a no tener.
En el embrión de toda novela bulle una inconformidad, late un deseo insatisfecho.
すなわち、誰もが求めてやまぬ理想の生活を提供するために書かれ、読まれるものがフィクションである。小説の根底には、いつも悪あがきが煮えたぎり、欲求不満が脈を打つ。



リョサは作家なので小説について述べているが、これはあらゆるフィクションに当てはまることだろう。
TVゲームなどが僕の世代の代表格だ。前の記事でも書いたタクティクスオウガにハマるのも、上記のリョサの語った理由からだろうかwフィクションの世界へ引き込むためには、小説ならリョサのように技法が必要だし、ゲームなら松野さんのような演出のセンスが必須だろう。リョサはこの本で過去の巨匠たちのそのようなセンスについて語っていて面白い。

リアルヒーローではあるが、僕がカストロやゲバラに憧れるのもリョサの上記の理由によるものなのかもしれない。