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先週の朝日新聞の夕刊で、「アルゼンチンゲバラ」という全4回の連載があった。ゲバラの祖国では軍事独裁政権化では、ゲバラの単語を放つ事すら出来なかったという厳しい状況が続いていたことを伝えていた。今は左派政権に変わり、アルゼンチン中でゲバラの再評価が進んでいる。連載の中でも興味深かったのは、ゲバラ兄弟の末っ子のマルティンさんが中心となって、Caminos del Che(チェの道)というプロジェクトを進められている事だ。このことはまた別の記事で触れようと思う。今日は、朝日の夕刊の連載に倣って「アルゼンチン人としてのゲバラ」というテーマで記事を書こうと思う。
アルヘンチーナゲバラ


キューバ革命を勝利に導いたゲバラは、革命政府の特別措置によってアルゼンチン人でありながらキューバ国籍を取得した。だからチェ・ゲバラはキューバ人のイメージが強い。しかし、エルネスト・ゲバラ・デ・ラ・セルナの第一の故郷はアルゼンチンなのだ。

といっても、国連総会など国際舞台で演説する機会があったチェ・ゲバラは、他国の代表からキューバ人として見られていたに違いない。国連の壇上に立つ以上、国家の看板を背負っていし、ゲバラもその事は勿論、承知していただろう。それでも、ラテンアメリカが一致団結する事を志向していたゲバラを、国籍などで縛られるはずもなかった。そのことを象徴しているひとコマが、以下で紹介する演説だ。

↑これは一回目の演説で、先の記事で紹介した。
2010.08.23 チェ・ゲバラ 国連での帝国主義に対する非難

この一回目の演説に対して、他国の代表がケチをつけたんですが、今日、紹介するのはそれに対するゲバラの反論。

↑この動画も僕の自作動画だと思われる方もいるかもしれないが、これはこないだ偶然見つけた動画。ちょっと日本語字幕が翻訳機械使ったようで残念ですが、全文聞けるのが嬉しいっすね!
以下で、聞いていく箇所は6分過ぎたぐらいから。訳文はいつもどおり、意訳で、末尾に原文リンクを掲載しておきます。

Con respecto a Nicaragua queríamos decir a su representante, aunque no entendí bien con exactitud toda su argumentación en cuanto a los acentos -creo que se refirió a Cuba, a Argentina y quizás también a la Unión Soviética- espero en todo caso que el representante de Nicaragua no haya encontrado acento norteamericano en mi alocución porque eso sí que sería peligroso.
ニカラグワ代表にお答えしたい。だが、私は彼の主張を正確には理解できなかった。彼が言及した私の訛りとは、恐らくキューバアルゼンチン、あるいはソビエト連合の事であろうが、いまひとつ分からない。いずれにせよ、彼が私の演説の中に、北アメリカの訛りを見出さなかった事を願いたいものだ。まったくもって、そんなことであるなら、危険な事態になるからだ。

Efectivamente, puede ser que en el acento y que utilizara al hablar se escapara algo de la Argentina. He nacido en la Argentina; no es un secreto para nadie. Soy cubano y también soy argentino y, si no se ofenden las ilustrísimas señorías de Latinoamérica, me siento tan patriota de Latinoamérica, de cualquier país de Latinoamérica, como el que más y, en el momento en que fuera necesario, estaría dispuesto a entregar mi vida por la liberación de cualquiera de los países de Latinoamérica, sin pedirle nada a nadie, sin exigir nada, sin explotar a nadie.
たしかに、私にはアルゼンチン訛りがあるのかもしれない。私はアルゼンチン生まれだし、そのことは誰にも内緒にしていない。私はキューバ人であり、アルゼンチン人でもあるのだ。もしこういって、ラテンアメリカの高貴な方々の気に障らないなら、私はラテンアメリカ中の国々の愛国者だと感じている。もし必要な時になれば、私は誰に何を求める事もなく、何かを迫る事もなく、誰かを搾取することなく、ラテンアメリカ中の国々のために自らの命を投じる覚悟である。



これぞインターナショナリズム!どうやらニカラグワ代表にゲバラのアルゼンチン訛りに対して、ケチをつけられたらしい。それに対してゲバラが誠実な姿勢で対応したのが、上記の箇所。ラテンアメリカはブラジル以外、スペイン語を話すから一致団結しやすい。共有している価値観も、ぼくらアジア人から観れば似通っている。ゲバラは無意味な国境線を越えて、ラテンアメリカでまかり通っている不正に対して立ち向かってるんだけど、そこへ訛りを持ち出してケチをつけてくる人がいるんですね。。。

ゲバラが掲げた国際主義は、キューバ全体が共有している価値観でもある。そのことは、上記の演説に続く以下の演説から読み取れる。

Y así en esa disposición de ánimo, no está solamente este representante transitorio ante esta Asamblea. El pueblo de Cuba entero está con esa disposición. El pueblo de Cuba entero vibra cada vez que se comete una injusticia, no solamente en América, sino en el mundo entro. Nosotros podemos decir lo que tantas veces hemos dicho del apotegma maravilloso de Martí, de que ”todo hombre verdadero debe sentir en la mejilla el golpe dado a cualquier mejilla de hombre”. Eso, el pueblo entero de Cuba, lo siente así, señores representantes.
このことについては、この国連総会に臨んでいる臨時代表である私だけの意思表示ではない。キューバ人民全体の意思である。キューバ人民は皆、アメリカにとどまらず、世界中で不正が起こるたびに、震え上がるのである。我々が何度も引用してきたマルティの名言を紹介しよう。”誠実な人間であれば誰であっても、他の誰かが頬を殴られた痛みを、自分の頬に感じ取るに違いない”。キューバ人民はみんな、このように感じ取るのです、代表の皆さん。



原文全文は下記のページに掲載されています。
Intervención en la Asamblea General de las Naciones Unidas en uso del derecho de replica. 11 de diciembre de 1964
http://www.eln-voces.com/webanterior/Pensamiento/Che/Index.html



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