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こないだの葉巻の長さ世界一に引き続き、ギネスに認定されたのは「暗殺されそうになった回数が世界一」。以下、朝日より。
http://www.asahi.com/international/update/1216/TKY201112160113.html

カストロ氏、暗殺企てられた回数世界一 ギネスが認定
暗殺されそうになった回数が世界一として、キューバのフィデル・カストロ前国家評議会議長が、ギネスブックに掲載されることになった。複数の同国メディアが伝えた。キューバ政府によると、米中央情報局(CIA)の文書に基づく記録で、暗殺の企ては2006年までに638回に上るという。

 暗殺方法は、狙撃、葉巻への毒の注入、野球のボールに仕込まれた爆薬など様々だが、いずれも政府が事前に情報をキャッチし、失敗に終わった。

 キューバの情報機関のトップを長年務めたファビアン・エスカランテ氏は昨年、前議長に対する暗殺の試みについての本を出版。最も深刻だったのは、61年にニューヨーク市内で企てられた爆弾計画だったと回想する。ミルクセーキに毒入りカプセルを入れられたこともあったが、幸運にものみ込まなかった。「フィデルは、待ち伏せを直感する能力がある」と話している。(サンパウロ=平山亜理)



CubaDebateでも取り上げられている
Fidel, la persona que más veces intentaron matar

カストロさんが、数多くの卑劣な暗殺未遂から生き残ってきたネタは、小説やドキュメンタリー番組や本などで伝えられている。このブログでも一部を紹介した。
2010.08.31 カストロ謀殺指令The Betrayal Game
2010.08.31 ”モラルという名の防弾チョッキ”を着たフィデル・カストロ 
ゲーム化までされている↓
2010.11.12 Black Opsカストロさんを暗殺するミッション 暴力を消費するTVゲーム
また、638 Ways to Kill Castroという、暗殺そのものに着目したドキュメンタリーまであるのだw

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以前、カストロさんに対するアンクルサムの暗殺未遂についていくつかの記事で取り上げた。
カストロ謀殺指令The Betrayal Game
”モラルという名の防弾チョッキ”を着たフィデル・カストロ 
アメリカはカストロ暗殺に苦心してきたが、TVゲームでカストロさんを暗殺するミッションがあるゲームが販売された。Cuba Debateではこの暴力的なゲームに対する批判のコメントが多数寄せられている。
Nueva operación contra Cuba: EEUU lanza videojuego cuyo objetivo es asesinar a Fidel

Lo que no logró el gobierno de los Estados Unidos en más de 50 años, ahora pretende alcanzarlo por vía virtual. El videojuego “Call of Duty: Black Ops”, lanzado este martes en todo el mundo, transporta al jugador al ambiente de la Guerra Fría y planifica operaciones especiales, la primera de ellas asesinar al líder de la Revolución cubana Fidel Castro.
アメリカは50年以上、企ててきたことを、今度は仮想空間で達成した。Call of Duty: Black Opsは今週の火曜に世界で発売された。このゲームでは、キューバ革命の指導者フィデル・カストロを最優先ターゲットとして暗殺する冷戦下の極秘作戦を扱っている。(意訳


以下が、カストロさんが暗殺されているシーン。

なんて、グロテスクなんだろう。。。。僕も結構ゲームを前にやっていたが、こんな暴力的なゲームはやっていて面白いと思う人の気が知れない。この動画ではカストロさんが、女性を盾にしているが、カストロさんは絶対にこんなことをしないだろう。ゲームとはいえ、これはいくらなんでも酷すぎる。
CoD:BOではプレイヤーは敵国地としてキューバへ潜入する。時代背景はJFKのキューバ危機より前、恐らくマングース作戦のことを指しているのだろう。アメリカ政府はこの時期、キューバに対してかなりモラルに反することをして来た。このような作戦をゲーム化する神経が僕には理解できない。
以下はCall of Duty: Black Opsのトレイラーだ


よく出来たトレイラーで、このゲームに夢中になる人の心情をもなんとなく読み取れる。FPSにハマってるゲーマーにとっては、これは楽しむためのゲームであり、それ以上でもそれ以下でもないだろう。問題なのは、何も歴史背景を知らない人が、このゲームをプレイすることの危うさだ。18歳以上対象としながら、中学生も普通にプレイしているのが現状なのだ。少なくとも日本でなら年齢制限があるゲームでもゲーム屋に行けば簡単に購入できることを僕自身経験している。
アメリカのこのような汚い作戦を、ゲームではクールだとか解釈され美化されてしまう可能性もある。
僕はゲームは好きだし、FPSも以前ハマっていたこともあったが、暴力をこのような形で消費するTVゲームのあり方は少し見直さなければならないように思う。

そういやCall of Duty 4のレビューの公式MAD動画でカストロさんが登場していましたねw

この程度のパロディだったら許されると思いますが、今回のブラック・オプスは酷い。
消費者であるゲームをするプレイヤーが、今回の暗殺をクールに仕立てるミッションに対して異議を唱えて欲しいものだ。
前の記事でカストロ謀殺指令という小説の書評を書いたが、ここでは何故カストロが今まで暗殺から逃れて生き残ることが出来たのか?という点を考察していこうと思う

アマゾンの書評などが厳しかったので面白くないのかと思っていたが、予想以上に楽しく読めたw著者のデイヴィッド・L. ロビンズDavid L. Robbinsさんは歴史モノの小説を今まで書かれてきたようだが、前作はルーズベルトの暗殺計画を題材に書かれたようだ。まだ読んでないのでまた暇があったら読んでみようと思う。カストロ謀殺指令〈上〉 (新潮文庫)(2010/04/24)デイヴィッド・L. ロビンズ商品詳細を見るカストロ暗殺計画といえ...
カストロ謀殺指令The Betrayal Game


その疑問の答えはこの動画にあるように思う

Periodista: ¿siempre está protegido con su traje?
あなたは、いつも身を護るモノを着ていますか?
Fidel: ¿Cuál traje?
何を着ているって?
Periodista: Es que todo el mundo dice que usted usa un chaleco a prueba de balas
あなたはいつも防弾チョッキを着ていると聞いていますが
Fidel: «No, voy desembarcar así en Nueva York. Tengo un chaleco moral… que es fuerte. Ese me ha protegido siempre.»
ああ、私はモラルというチョッキを着てニューヨークにやって来たんだよ
...これがあれば強い。
このチョッキがいつも私を護ってくれてきたんだ。

フィデルはシャツのボタンを外し、肌を露出させ防弾チョッキを着ていないことを見せたw

以上がこの動画の訳だが、これは1979年10月にニューヨークで行われる国連総会に向かう航空機内にて、アメリカ人ジャーナリストのジョン・アルパートとカストロとのやりとり。

モラルというチョッキ。。。。確かに最強の防弾チョッキだw
それにしてもカストロさんはさり気に名言を生み出してくれますね
アマゾンの書評などが厳しかったので面白くないのかと思っていたが、予想以上に楽しく読めたw
著者のデイヴィッド・L. ロビンズDavid L. Robbinsさんは歴史モノの小説を今まで書かれてきたようだが、前作はルーズベルトの暗殺計画を題材に書かれたようだ。まだ読んでないのでまた暇があったら読んでみようと思う。

カストロ謀殺指令〈上〉 (新潮文庫)カストロ謀殺指令〈上〉 (新潮文庫)
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カストロの暗殺計画といえば600回以上に及ぶCIAの暗殺未遂を思い起こされる。アンクルサムにとって日増しに目障りになっていたカストロだが、この作品はケネディ大統領政権下にCIAが亡命キューバ人という駒をキューバのヒロン海岸に侵攻させたピッグス湾侵略事件が間近に迫った時期が舞台だ。この卑劣なヤンキーの侵攻の前にカストロを殺しておけば亡命キューバ人の侵略が上手くいくだろうと考えたCIAは様々な汚い手段を用いて暗殺を試みた。
しかしこの作品の面白い点はCIAだけでなく、冷戦下のもう一つの大国の諜報機関が登場する辺りだろうか。ネタバレになるのでこれ以上のことはここでは書かないが、史実などは巻末の脚注で解説されている点もありがたい。

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冒頭で主人公のラメック教授がカストロの演説を聴くシーンがある
これは1961年5月13日に実際に行われたカストロの演説。1957年3月に大統領官邸を襲撃してバティスタを殺害し、権力の奪取をはかるという大胆な計画を企てて軍隊に玉砕された革命の殉教者を悼む演説だった。この時の演説の全文はスペイン語だが、ネット上で見れるDISCURSO PRONUNCIADO POR EL COMANDANTE FIDEL CASTRO RUZ, PRIMER MINISTRO DEL GOBIERNO REVOLUCIONARIO, EN EL ACTO DE RECORDACION A LOS MARTIRES DEL ASALTO AL PALACIO PRESIDENCIAL EL 13 DE MARZO DE 1957, CELEBRADO EN LA ESCALINATA DE LA UNIVERSIDAD DE LA HABANA, EL 13 DE MARZO DE 1961.
ここでは原文を交えて小説で取り上げられた箇所を紹介したい

Estudiantes;
Trabajadores;
Ciudadanos todos:
学生、労働者、市民のみなさん
Fidel Castro Speaking_0016

Y ese hecho nos dijo mucho sobre el carácter de ese señor, y siempre aprovechando para regar detrás su insidiosa afirmación de que él quiere al pueblo, pero no quiere al Gobierno Revolucionario. Pues bien, sepa el señor Kennedy que el Gobierno es el pueblo (APLAUSOS y EXCLAMACIONES DE: “¡Fidel, Fidel!”);
「ケネディ大統領は機会を見つけては、革命政府ではなくキューバの民衆を愛してずる賢くいいつづけている。よろしい、だったら、セニョール・ケネディにわからせてやろう。
政府こそ民衆だと。」
群集が「フィデル、フィデル!」と叫んだ。カストロは完璧なタイミングで言葉を切ると、群衆が勢いづくのにまかせた。
sepa el señor Kennedy que él no puede separarnos del pueblo, como nosotros no podemos separarlo a él de los monopolios y de los millonarios (APLAUSOS);
「ケネディにわからせてやろう。われわれを民衆から引き離すことはできないと。
彼を独占企業と大富豪から引き離すことができないように」
またしても拍手喝采。
que pueblo y Gobierno Revolucionario es en Cuba hoy una sola cosa, como millonarios, usureros y Gobierno es hoy en Estados Unidos una sola cosa (APLAUSOS); que este no es Gobierno de casta enriquecida, que este no es Gobierno de ladrones, que este no es Gobierno de explotadores, que este no es Gobierno de politiqueros, que este no es Gobierno de espadones, ¡que este es un Gobierno del pueblo, por el pueblo y para el pueblo! (APLAUSOS); ¡la Revolución de los humildes, por los humildes y para los humildes! (APLAUSOS)
「こんにちのキューバでは民衆と革命政府はおなじものである。こんにちのアメリカでは大富豪と高利貸しと政府が一枚岩であるのと同じように」
「これは、金持ち階級が牛耳る政府でも、泥棒の政府でもない。搾取者の政府でも、けちな政治家の政府でも、高官の政府でもない。これは人民の、人民による人民のための政府なのだ。これは庶民の、庶民による、庶民のための革命なのだ!」
大衆郡は熱狂した。カストロは国民に轟きにつつまれて立っている。ラメックは残ったビールを掲げて称賛した。

カストロの演説は実際に聴いたことがある人は分かると思うが、まるで詩を読んでいるというか、演説の内容はともかく聴衆を圧倒させるだけのカリスマを感じさせられる。それはヒトラーのようなただ怒鳴るだけの演説でもない。このことは彼の友人である作家のガルシア・マルケスが詳しく解説しているのでまた別の記事で書くが、この小説の主人公のラメック教授も彼のカリスマに魅了される。
しかし言っている内容はケネディに対する非難で、ラメックにとっては祖国に対する侮辱でもあるのだ。


The Betrayal GameThe Betrayal Game
(2009/03/24)
David L. Robbins

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この本の原題はThe Betrayal Game。僕はカストロ謀殺指令よりこっちの題名の方が好きだ。この小説の内容を一言で表現するなら、冷戦下のThe Betrayal Gameと言い表せるだろう。言わばこの暗殺騒動はチェスゲームであって、CIAは何手先も先読みして巧妙に駒を指していく。アメリカ人、ソ連、キューバ人それぞれにとってカストロはどのような存在なのか?そのような視点でこの小説を読み進めていくと面白いだろう。
ピッグス湾事件とカストロ暗殺計画はケネディ政権の汚点で、陰の歴史なだけにあまり知られていないが、このあたりのいきさつやCIAの様々な汚い暗殺計画はCIAフリーマントル∥著 ; 新庄哲夫∥訳で詳しく解説されてるらしいのでまた機会があったら読んでみようと思う。
話は変わるが、この小説にはよく、ラム酒のSiete(七年もの)をラメックが飲むシーンがある。キューバと言えば砂糖、サトウキビつまりラム酒だ。ヘミングウェイもダイキリを愛飲していた。この小説を読む終えて無性にラム酒が飲みたくなってしまったw


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