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閉塞感漂う今日の世界。ニュースも暗い話題ばかり。そんな中、今日のニュースで報じられた福島の英雄に対するスペインの権威あるアストゥリアス賞授与。思わず¡Vivan los Héroes de Fukushima!と叫びたい衝動に駆られた。日本人としての誇りを感じる機会は少ないだけに清々しい想いだ。
La Fundación Príncipe de Asturias


“福島の英雄”スペインで授賞式
東京電力福島第一原子力発電所の事故で、事態の収拾に取り組んだ作業員や日本の警察、消防、そして自衛隊の部隊に対して、ヨーロッパで権威ある賞として知られる「スペイン皇太子賞」が授与され、代表として受賞した東京消防庁の冨岡豊彦消防司令は「日本全国民に対してのものと確信します」と感謝の意を示しました。
授賞式はスペイン北部のオビエドで、21日、行われ、福島第一原発の事故の対応に当たった作業員、消防隊員、自衛隊員、それに警察官の中から5人の代表が出席しました。賞を選考するアストゥリアス皇太子財団は、命の危険を冒して原発の冷却作業や、住民の避難活動などに当たった「フクシマの英雄」だとして、日本の関係者をスペイン皇太子賞の共存共栄部門に選びました。代表の5人は、フェリペ皇太子から賞を直接授与されたあと、一人一人、皇太子と握手を交わしました。このあと、事故直後に冷却のため放水活動に当たった東京消防庁の冨岡豊彦消防司令が代表して挨拶し、「『フクシマの英雄たち』という称号を授かったことは、本日ここにいる受賞者のみならず、日本全国民に対してのものと確信します」と述べました。そのうえで、「受賞を機に心新たに国民の安全のために尽力していく覚悟です」と決意を示すとともにスペインに対し感謝の意を示しました。



祖国を護りたいという想い、一心で活動された警察官、自衛官、消防隊員の方々。一国の命運を背負い活動される姿に感動しました。僕がボランティアとして被災地支援に行こうと思ったのも彼らに触発されてのこと(もっとも、僕がやったことなんて、些細なことなんだけど)。放射能という見えない恐怖に果敢に立ち向かったフクシマの英雄の功績は、われわれ日本人としての誇りを呼び戻してくれたこと。この感動を無駄にするわけにはいかない。
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被災地へボランティアに向かう前に図書館で見かけて、その場で読み始めた日誌。著者は、東北方面総監政策補佐官、いわゆる背広組みの方です。それでも自らの仕事を、被災地の極限状態でこなされる様が日誌に描かれているのを読み、内局に対
自衛隊救援活動日誌  東北地方太平洋地震の現場から自衛隊救援活動日誌  東北地方太平洋地震の現場から
(2011/07/06)
須藤 彰

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するイメージが変わった。
著者は肩書きどおり、総監を補佐する役目を果たす一方、政と官を繋ぐクッション的な役割も務められる。日誌からは決して上から目線的な態度が感じられない。隊に溶け込み、隊員と同じ冷や飯を食べ、現場からニーズを汲み取られる様子が描かれている。

日誌では、君塚栄治総監の指揮官としての魅力も語られている。陸、海、空の10万人体制という自衛隊史上最大の編成。今回の災害派遣では総監の指揮官としての力量が試されたことは言うまでもない。極限状態でもユーモアを交え、隊員に安心感を与えられたそうだ。著者は「名将のオーラ」を総監から強く感じられたらしい。

余談だが、僕は今年就職活動の一環で、佐官の方とお話しする機会があった。一人は戦車隊の大隊長の方、そしてもう一人は地方協力本部の方。僕の不躾な質問にも答えていただいた。幹部自衛官は、自身より年上の部下を持ち、自身より専門能力が上のいわば職人である下士官を指揮していかなければならない。そのことに対する不安を質問してみたが、大隊長の方はそんなことは心配することじゃないと応えられた。指揮官は何もすることが出来ないのだと。戦車隊らしい、良い意味での荒々しさと気迫に圧倒させられた一時だった。同時に指揮官とは何たるかを、感じさせられた。
ちなみに、僕の県から受験した幹部候補生受験者は約80名受験し、全滅した。僕は運よく1次試験を突破し、残りの6名に生き残ったが、面接試験で玉砕されました。今から振り返ってみると、将来の指揮するものとして、あるべきでない様態で面接に挑んでいたことを痛感させられる。決定的なのが、自信のなさだ。

おっと。。。随分話が逸れました。この本は、将来、防衛省の制服組を受験される方は勿論、幹部自衛官を目指す人にもお勧めです。僕ももう少し早く読みたかったものですが。。
また、市役所の職員を受験される方にも勧めたい。この日誌の著者の政策補佐官は、迷彩の戦闘服を着て活動されていますが、やはり事務屋の方。だから役所の危機管理のあり方などについても触れられている。今回のような非常事態ではセクショナリズムに捉われず、被災者を救いたいという一心で仕事に取り組むべきであることを説かれている。読み様によっては、いろいろと学ばされる日誌であった。
東北地方太平洋沖地震における災害派遣を海外のマスメディアは高く評価している。平時における国内では、シビリアンコントロールの名の下、文民の政治家に酷い扱いをされている自衛隊。
隊員の士気は高く、自己完結能力に優れた自衛隊の力が、国内外から注目されている。

以下は、ワシントン・ポスト紙の電子版の記事。いつもどおり意訳です。

Japan’s military steps up to provide services during crisis
日本の軍隊、危機の間は支援任務を拡大
(※

RIKUZENTAKATA, Japan ― More than three weeks after a 43-foot-high tsunami wave flattened this town, basic supplies now arrive under the canvas cover of fuming military trucks, property of the 9th Division of Japan’s Ground Self-Defense Forces.
日本 陸前高田市― 三週間ほど前、43フィートの津波がこの町を飲み込み平地にした。日用品が今、陸自の第9師団のキャンバス地の幕で覆われたトラック(73式)に運ばれ到着した。
(...)
A pair of natural disasters and an ensuing nuclear crisis turned Japan into a country of unfulfillable needs, but the incidents also created an opportunity for this pacifist nation to rely on its military at a level unseen since World War II.
自然災害と一連の原発危機は、人々の需要に対処できない国に変えてしまったが、一方でこの平和主義(平和ボケ)の国が、第二次世界大戦以来直面しなかったレベルまで軍隊(※)に頼らざるを得ない事態を引き起こした。
With local governments fractured and the Tokyo Electric Power Co. ill-equipped for a large-scale disaster, Japan’s Self-Defense Forces have emerged as the backbone of this country’s crisis management. And they have drawn praise from defense experts for their competence as they deliver aid, search for bodies in rubble and perform among the most dangerous tasks at the radiation-leaking Fukushima Daiichi nuclear plant.
地方自治体が滅茶苦茶になり、東電が大規模の災害に対処する能力がない中、この国の危機管理の主力として日本の自衛隊が活躍している。支援物資の輸送、瓦礫の山からの遺体の捜索、そして放射能が漏洩する福島第一原発のもっとも危険な任務で示された彼らの能力は、防衛の専門家から賞賛を得ている。
The SDF’s precision in this crisis has eroded some of the deep domestic cynicism about the role of ― and even the need for ― a military that fights only when under attack. Japan is one of the world’s most antimilitarist countries, a legacy of its post-war sensibilities.
例え必要なときでも、攻撃されなければ戦えない軍として揶揄されてきた国内の風当たりの強い世論は、自衛隊の危機に対する正確な対応を前に崩れている。日本は戦後の名残もあり、世界でも類稀な反軍国主義の国である。
Although the SDF performance in crisis management will not transform Japan’s pacifist constitution, it could lead to broader public support for defense spending ― particularly as the country faces growing threats from China and North Korea. It could also boost pro-military feelings among younger generations, who have been fed three weeks of media images featuring helmeted men in green.
自衛隊の危機管理に対する対応は、日本の平和主義的な憲法を決して変えはしないだろうが、とりわけ中国や北朝鮮の脅威が強まる中、防衛費に対する広い世論の支持を得られるだろう。若い世代の間では、メディアがここ3週間の間、緑のヘルメットを特に報道している影響もあり、自衛隊支持の気運が高まるだろう。


※militaryと記事で表記されてますが、自衛隊は軍隊ではないンですね。でも外国から見れば自衛隊は軍隊に違いない。PKOの際は、幹部自衛官の方々はこのあやふやな立場が故に悩まされていることを、「PKOの真実」という本を読んで知った。自衛隊が軍になるべきだと僕は考えているが、このことはまた他の記事で。

自衛隊は第一線の任務から補給まで、自前で行う「自己完結型」の組織。政府や自治体の手に余るような状況下で多くの責務が期待されている。

実は、僕はこの災害が起こる前に地元の戦車大隊を見学させてもらっていた。戦車にも乗せてもらい、隊員の方は僕の不躾な質問にも丁寧に応えてくださった。この国のために尽くせる仕事は何か?と真剣に模索し、自衛隊以上に貢献できる仕事はないと実感した矢先にこの震災が起きた。
自衛隊の活動は、毎日新聞でチェックしているが、本当に頭が下がる。

確かにワシントン・ポストが指摘する通り、これだけ脚光を浴びていることもあり、自衛隊を志願する若者は増えるかもしれない。不況で就職先に困る学生も多い。僕自身、そのことは身にしみて感じている。
しかし、実際はどうだろうか?僕はこないだ自衛隊の採用の説明会に参加して来たが、来ていた人は少なかった。国のために尽くす仕事、公務員と言えば聞こえはいいが、現実はとても厳しいことをみんなよく知っている。安定しているからとかいう安易な気持ちでは到底勤まらない仕事だろう。

本当の意味で、志願者数を増やすためには、日本を守り甲斐のある国にすることが肝心だと思う。それを主導していくのは政治家の務めだ。良い意味での愛国心、ナショナリズムを喚起していくことが重要だと、20代前半の若者が生意気にも考えてみたりする。

この災害派遣をきっかけに、政治家やマスコミの自衛隊に対する偏狭なものの見方が変わってくれることを期待したい。
普天間、北朝鮮、そして中国との尖閣諸島問題。極東情勢が緊迫化する中で、日本の安全保障について関心を持ち、孫崎さんの著作を読むことにした。予想していたよりも中々興味深い記述が多くて楽しく(不謹慎だが)読み進めることが出来た。

日米同盟の正体~迷走する安全保障 (講談社現代新書)日米同盟の正体~迷走する安全保障 (講談社現代新書)
(2009/03/19)
孫崎 享

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孫子の教えに次の有名な一節がある
故に上兵は謀を伐つ。
其の次ぎは交を伐つ。その次は兵を伐つ。
その下は城を攻む。
攻城の法は、已むを得ざるが為めなり。

著者の孫崎さんは日本には肝心の謀を伐つ上兵がいないことを指摘されている。
日本人は戦術は出来ても戦略的思考に弱いことはなんとなく知っていたが、僕が思っていた以上に日本にこの謀に長けた人がいないことを知りショックを受けた。。。。
官民問わず日本には戦略的思考を育てる風土がない。違った考え方をすればKYと言われるような社会を築き上げたのもCIAの工作が背後にあったのではないかと疑いたくもなる。
ただ盲目に切磋琢磨に生産活動に勤しみ、従順な消費者がいればそれでいい、確かに日本はCIAの工作の傑作だろう。

著者が指摘されている通り日本には謀を一笑する傾向があると思う。
ベトナム戦争の発端がトンキン湾事件という茶番で始まったことや、カストロさんに対する600回以上の暗殺(これは前にカストロ謀殺指令という本の書評を書いたので参照してほしい。
僕はトンキン湾事件は確か映像の世紀を観て初めて知ったのだが、当時はまだ中学生ということもあって「え?!こんなこと歴史の教科書に載ってないぞ?」ってな感じでショックを受けたことを記憶している。これは陰謀論ではなく史実なのだ。
重要なのは陰謀論と謀(はかりごと)はしっかり区別することだろう。これらの事件は氷山の一角で、アンクルサムが過去にやってきた謀略はトンキン湾やピッグス湾以外にも枚挙に暇がない。日本人が謀に対して一笑に帰するのは自分たちが戦略的思考をすることを某国に許されてないが為、逃げて誤魔化しているのだと私見ながら僕はそう解釈している。しかし、いつまでも目をつぶり現実から逃避することも出来ないだろう。冷戦が終わった今日では、専守防衛の時代ほど甘ったるくはない。

孫崎さんのこの本はどの章も興味深かったが中でも最後の2章が興味深かった
第7章の21世紀の核戦略を読むと、最近カストロさんが核問題に対してかなり危機感を持っていることがよく分かる。ついこないだも核兵器はホモ・サピエンス、つまり人類の生存を脅かすという大層な社説を書かれているが、クラウゼヴィッツの理論が適用されていることを知り、カストロさんが行っていることも強ち大げさではないと感じられた。
Las armas nucleares y la supervivencia del Homo Sapiens

最後の章ではこれから日本が歩むべき道を、著者の見解を基に解説されている。
安全保障を考える上で重要なのは、北朝鮮の核のに対する脅威が日米間で異なることを指摘されたが考えてみれば当然のことか。キューバ危機の際にすぐ近くに核を配備されたことに対してアメリカは自国を滅ぼしかねない脅威に震撼し、人類滅亡の一歩手前まで核の時計が進んだ。しかし北朝鮮からテポドンが発射されようがアンクルサムにとっては対岸の火事に過ぎない。アメリカに頼りきることの危なさがこんな当たり前のことからも分かる。

核を保有しない日本が自国のいかに防衛するかという観点から考えればグローバリゼーションを進めていくことが大事だということが分かる。グローバル化は負の側面もあり、カストロさんらを始め第三国では歓迎されてないが、例え脅威の国でも国際経済に組み込ませれば、戦争を防止することが出来る。こないだ尖閣問題で出てきた戦略的互恵関係とかいう言葉もそのあたりの考え方に由来している。中国共産党はナショナリズムと経済成長を人民の支持の拠り所にしているから、経済成長を損なうことは出来ない。つまりそれは日本との関係を損なうことが出来ないことをも意味する。
日本の安全保障での当面の課題は、早い段階で北朝鮮を国際経済の一員に迎えることだろう。

最近のアジア情勢と孫崎さんのこの本と絡めて解説されてるブログがあって参考になりました。

アジアの時代だ、アジアの協調だと、無知な政治家たちは甘い言葉を口にする。しかも、中国にむかって一方的に言っているのだ。こんな恐ろしい話はない。世界中の貧乏な人々が、金持ちの、世界最大の対外純資産保有国の日本が倒れるのを楽しみにしているとしたら、話は違ってくるはずだ。第4章とやや重なるが、大切な観点なので、改めて触れておきたい。日本が世界最大の対外純資産保有国で、いまもなお対外資産を積み重ねていると...
金持ち日本が戦争に負ければ、世界中が喜ぶ!?



ついこないだの尖閣諸島の問題について著者が解説されてますね。独自の見解を言われる方で面白いのでまた、新しい著書も読んでみようと思う。


白熱の演説で話題になっている稲田朋美さんの演説の最後(28分~)に安全保障問題について触れている。
要は護る意志の問題だ!
と言われましたが、全くその通りですw今の首相には自国を防衛する意志が感じられませんね。。。。
これは日米安全保障以前の問題だと思います。


文献リストが巻末で紹介されていたが、僕が面白そうだなって思った本をリンクで並べてみた。
<戦略論>
クラウゼヴィッツと『戦争論』 [単行本]清水 多吉 (編集), 石津 朋之 (編集)
リデルハート戦略論 間接的アプローチ 上 [単行本]B・H・リデルハート (著), 市川良一 (翻訳)
新訂 孫子 (岩波文庫) [文庫]金谷 治 (翻訳)
<自叙伝>
マクナマラ回顧録 ベトナムの悲劇と教訓 [単行本]ロバート・マクナマラ (著), 仲 晃 (翻訳)
キッシンジャー秘録 第1巻 ワシントンの苦悩 [-]ヘンリー・アルフレド・キッシンジャー (著)
<スパイ小説>
寒い国から帰ってきたスパイ (ハヤカワ文庫 NV 174) [文庫]ジョン・ル・カレ (著), 宇野 利泰 (翻訳)
デセプション・ポイント〈上〉 (角川文庫) [文庫]ダン ブラウン (著), Dan Brown (原著), 越前 敏弥 (翻訳)
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