上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
図書館でカストロさん関連の新刊を発見した。 有意義な情報を発信されている伊高氏のブログで、Fidel y Raul, mis hermanos. La historia secreta
Fidel y Raul, mis hermanos. La historia secreta (Spanish Edition)Fidel y Raul, mis hermanos. La historia secreta (Spanish Edition)
(2009/10/26)
Juanita Ruz Castro、Maria Antonieta Collins 他

商品詳細を見る
の邦訳の宣伝を見かけていたので、いつか読んでみようと思っていた。キューバ革命をマイアミ側の人物から描かれた作品は、僕が知る限り邦訳では数少ない。その点において、この本は貴重な資料だと思う。

カストロ家の真実 - CIAに協力した妹が語るフィデルとラウールカストロ家の真実 - CIAに協力した妹が語るフィデルとラウール
(2012/03/09)
フアーナ・カストロ

商品詳細を見る

ざっと興味が向くところを読んでみましたが、著者(カストロさんの妹ファーナ氏)の怒りの感情が伝わってくる。あらゆるページから革命政府に対する怨念のようなものがヒシヒシと伝わってくるのだ。

前半ではカストロさんのプライベートのことについて、記述されている。確かにカストロさんは良き家庭人であるかと言われれば、疑問符を付けざるを得ない感がある。しかし、苦難の時代における統治者、革命家は犠牲にしなければならないものもあるのだ。民のために。そのことはゲバラも論文の中で記述している。
(↓キューバにおける社会主義と人民参照)

ゲバラと言えば、第22章で取り上げられていた。カバーニャ要塞で特権を利用し、ゲバラとの面会に挑むファーナ氏。しかし、ゲバラにはカストロの親族という名の肩書は通用しない。結局、ほかの人と同様に面会の列に並ぶことになったわけだがファーナ氏は怒り、「入り口からすでに横柄な態度が漂っていたわね」と言い、連れは「薄汚い感じ。お風呂に入っていないんじゃない」という始末。そんな横柄な態度で面会に挑むファーナ氏にゲバラは然るべき対応をした。
DSC_1232.jpg

NHKスペイン語テキストの書籍紹介欄に掲載されてました。
こないだ中級スペイン語が面白いので買ったんだけど、まさかこの本が紹介されているとは。原書もアマゾンで購入できるようですね。

スポンサーサイト
いまから10年前、2002年4月11日、チャベスを政権の座から追い出すためのクーデターが勃発した。あたりまえのようにCIAが裏から手をまわしていた。歯に衣を着せぬ表現で、ブッシュを非難していたチャベス大統領。自身が先住民族とメスティーソ、白人の血が混ざっていることを誇らしく語り、民衆のためになる改革を行われていた。その根底にはあの偉大なラテンアメリカの解放者、ボリーバルの思想がある。

CubaDebateにはこのクーデターについての本が10周年を記念して出版されることが報じられていた。それとともに、あのクーデターの際、カストロさんがチャベス大統領を励ましていた一連のやりとりが掲載されていた。
La llamada de Fidel a Chávez el 12 de abril de 2002
下記は自前の意訳だが、下記のインタビュー集のラテンアメリカの章にも詳しい経緯が掲載されている。
邦訳も出ている。

Fidel Castro: Biografia a dos voces/ Biography of Two VoicesFidel Castro: Biografia a dos voces/ Biography of Two Voices
(2008/11/06)
Ignacio Ramonet

商品詳細を見る


フィデル・カストロ――みずから語る革命家人生(下)フィデル・カストロ――みずから語る革命家人生(下)
(2011/02/04)
イグナシオ・ラモネ、フィデル・カストロ

商品詳細を見る

¡Están dispuestos a morir todos aquí! -responde Chávez con énfasis y emoción.
「私たちは皆、死ぬ覚悟であります!」チャベスは感情と力を込め答えた。
-Yo lo sé, pero creo que puedo pensar con más serenidad que lo que puedes tú en este momento -le añade Fidel sin perder un segundo, mientras Chávez lo escucha concentrado en cada palabra-.
「わかっている。だが、今は私のほうが君よりも冷静に考える事が出来るのだ。」チャベスが一心に聞き入っている間に、フィデルは間髪入れずに言い足した。
No renuncies, exige condiciones honorables y garantizadas para que no seas víctima de una felonía, porque pienso que debes preservarte.
「あきらめるな。誉れある条件を打ち出し、裏切り者の犠牲にならないための保障を確保するのだ。きみは自身の身を守るべきだからだ。
Además, tienes un deber con tus compañeros. ¡No te inmoles!
さらに、きみには同志たちへの責務がある。きみが犠牲になってはならない!」


クーデターではデモ参加者がスナイパーの犠牲になった。BBCがアニメでクーデターを再現して報道している。
去年の秋、邦訳が出版されたナオミ・クライン氏の「ショック・ドクトリン」を手に入れました。第一章「ショック博士の拷問室-ユーイン・キャメロン、CIA,そして人間の心を消去し、作り変えるための狂気じみた探究-では、CIAが冷戦期に実施してきた拷問技術がどのように考案されたかが描写されていた。拷問の本を読むつもりはなかったので、生々しい記述にちょっと閉口させられつつ、カストロさんの元愛人マリータさんの著書が思い出された。

ショック・ドクトリン〈上〉――惨事便乗型資本主義の正体を暴くショック・ドクトリン〈上〉――惨事便乗型資本主義の正体を暴く
(2011/09/09)
ナオミ・クライン

商品詳細を見る


諜報員マリータ諜報員マリータ
(1997/07)
マリータ ローレンツ、テッド シュワルツ 他

商品詳細を見る

簡単にストーリーを述べると、このマリータさんは西ドイツの豪華客船の船長である父とともに革命直後のハバナに寄港した際、カストロさんと出会い2人のあいだに恋が芽生える。結婚にまでは至らなかったが、愛人、秘書としてカストロさんに付き添い、幸せな生活が続いた。そしてマリータさんはカストロさんの子供をお腹に授かった。幸せな生活もつかの間、マリータさんが出産される直前、CIAの刺客によって拉致され強制的に出産させられる。あまりに乱暴なやり口だったのでマリータさんの命が危ぶまれたが、カミーロ・シエンフエゴスの手当てにより、一命を取り留められる。しかしカストロさんとの間に授かった子供の姿はなかった。

自らの子供を奪われ、ショック状態に陥ったマリータさんにCIAが接触し、アメリカでいわゆるマインド・コントロールを行った。マリータさんは薬漬けにされ、子供を奪ったのはカストロだ、君はレイプされたのだなど吹き込まれる。そして彼女は、亡命キューバ人による反カストロのテロ工作員へと育成されたのだった。仲間内で冷たいドイツ人(Alemana fría)と呼ばれるまでになった。こうして、彼女に暗殺指令が与えられた。「かつての愛人であったフィデル・カストロを暗殺し、汚名を晴らせ」と。。。

この本は、どこまで真実なのか分からないが、仮にフィクションだったとしても中々興味深い読み物だ。少なくともCIAによる洗脳の描写は本当のことだろうと僕は思う。

しかし、ショックを与えるだけでヒトはいとも簡単に洗脳されるのか?マインド・コントロールのもう一つの秘訣は、孤独常態下に陥れ、愛情攻勢に出ることにある。神経が衰弱したマリータさんのもとに、アレックスという名のFBI捜査官が接触し、彼の誠実さにマリータさんは心を開く。敬虔なカトリック教徒でもあったアレックスは声高に主張した
「共産主義は神を否定する悪なのだ。カストロは反キリストだ。人殺しは間違っているが、ときには、神にとって有害な人物を殺すことなら神は許してくださる。フィデルを殺すことなら神は許してくださる。フィデルを暗殺することは神の名において正当化できる」と

洗脳するという目的とは別に、おそらくこのFBI捜査官は本気でそのようなことを考えていたのだろう。まるで中世の異端諮問官のようだが、ローマ法王が聞かれたら卒倒されることだろう。なにもカトリック教会が悪いのではない、悪いのは教会を利用していたCIAのほうだ。アレックスというFBI捜査官もまた洗脳されていたのだ。そして彼は、上述のカストロ暗殺指令が与えられ、ハバナへ向かうマリータさんを見送った。「神と祖国のために」と念を押しながら。

ここからストーリーはドラマチックな展開になる。ここでは端的述べるが、カストロさんの部屋に愛人として戻ったマリータさんは、計画を見破られる。
「やつらは私を殺すためにおまえを送り込んできたのか?」と
虚をつかれ戸惑うマリータさんにカストロさんは、自分の45口径拳銃を彼女に差し出した
「私を撃てるのか、マリータ?」
銃を構えるマリータさんの前で、カストロさんは目をつぶり葉巻を吸いながら平然としていた。
「わたしは、殺すことができない」
カストロさんは彼女を抱きしめながら悲しげに応えられた。
「だれもできないんだ、マリータ、だれもわたしを殺すことは出来ない。おまえの心の痛みがわからないとでも思っているのか?」

ショック・ドクトリンという拷問の教科書は、一時的に対象を洗脳することは出来ても、やはり本質的にはヒトを変える事が出来ないのだろう。赤ちゃんを誘拐し、マリータさんに強烈なショックを与え、洗脳し、カストロ暗殺に利用したCIA。しかしショック・ドクトリンの弾丸は、カストロさの言う、「モラルの防弾チョッキ」を貫くことは出来ないことが証明するに終わった。



こないだの葉巻の長さ世界一に引き続き、ギネスに認定されたのは「暗殺されそうになった回数が世界一」。以下、朝日より。
http://www.asahi.com/international/update/1216/TKY201112160113.html

カストロ氏、暗殺企てられた回数世界一 ギネスが認定
暗殺されそうになった回数が世界一として、キューバのフィデル・カストロ前国家評議会議長が、ギネスブックに掲載されることになった。複数の同国メディアが伝えた。キューバ政府によると、米中央情報局(CIA)の文書に基づく記録で、暗殺の企ては2006年までに638回に上るという。

 暗殺方法は、狙撃、葉巻への毒の注入、野球のボールに仕込まれた爆薬など様々だが、いずれも政府が事前に情報をキャッチし、失敗に終わった。

 キューバの情報機関のトップを長年務めたファビアン・エスカランテ氏は昨年、前議長に対する暗殺の試みについての本を出版。最も深刻だったのは、61年にニューヨーク市内で企てられた爆弾計画だったと回想する。ミルクセーキに毒入りカプセルを入れられたこともあったが、幸運にものみ込まなかった。「フィデルは、待ち伏せを直感する能力がある」と話している。(サンパウロ=平山亜理)



CubaDebateでも取り上げられている
Fidel, la persona que más veces intentaron matar

カストロさんが、数多くの卑劣な暗殺未遂から生き残ってきたネタは、小説やドキュメンタリー番組や本などで伝えられている。このブログでも一部を紹介した。
2010.08.31 カストロ謀殺指令The Betrayal Game
2010.08.31 ”モラルという名の防弾チョッキ”を着たフィデル・カストロ 
ゲーム化までされている↓
2010.11.12 Black Opsカストロさんを暗殺するミッション 暴力を消費するTVゲーム
また、638 Ways to Kill Castroという、暗殺そのものに着目したドキュメンタリーまであるのだw

「ビンラディン狩り」に終止符を打つための、血まみれの報復劇を観戦するアメリカ大統領ら御一行。政治屋からCIA、ペンタゴンがホワイトハウス・ファミリーで仲良くモニターの前で成り行きを見守った妙な光景だ。↓の写真は、一人謎の人物がまぎれていますがw。。。Cubadebateにユーモアを交えた痛烈な写真が紹介されていたので転載。
sala-situacional-casa-blanca-2-580x386.jpg
Si Bin Laden fuera mexicano: la noticia del día en clave de humor
sala-situcional_casa-blanca-bin-laden-580x395.jpg
3Dメガネですかねw。。。こないだ映画館で楽しみましたが、こんな中継は観たくもありませんね。なンとも皮肉な写真です。。wビン・ラディンの死は偽装だとか、ソーシャルネットでいろいろ噂が流れているようです。メキシコにいようが、本当に死んでいようが、この一連の茶番劇は観るに耐えませんね。

これまでの10年間、様々な媒体が3Dメガネのようなバイアスを通じて、多くのことを伝えてきた。何が真実であるかはよく分からないが、一つだけ確かなことは、9・11、イラク戦争、テロの連鎖を通じて数多くの死者が出たことだ。こればかりは虚像ではなく現実だ。

気の毒なのは、この茶番に巻き込まれた人たちだ。10年前の9・11からこのくだらない殺し合いで、どれだけの血が流れたことか。

米軍事作戦でビンラディン容疑者殺害=オバマ大統領の声明(英文)
オバマ米大統領は1日深夜、米国がパキスタンで行った軍事作戦でビンラディン容疑者を殺害し、遺体を収容したと発表した。オバマ氏は「正義は行われた」(Justice has been done)と演説した上で、アルカイダの攻撃は今後も続くことは間違いないとし、米国内外で警戒を続けるよう呼びかけた。


以下、ホワイトハウス公式とオバマの例の演説。
Remarks by the President on Osama Bin Laden">The White House
Office of the Press Secretary
Remarks by the President on Osama Bin Laden


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。