去年、先の大戦について外国の友達と話していたころ、比叡山に特攻機桜花の秘匿基地があったという記事を読みました。詳しいことを知りたいので、大津市歴史博物館の展示会へ足を運びましたが、もうあれから半年以上が経つんですね。桜が咲く時期に比叡で彼らの軌跡を辿ってみようと思い比叡山ドライウェイへ行って来ました。
特攻兵器「桜花」 本土決戦に備えた秘密基地が比叡山にあった 写真・スケッチ見つかる 産経ニュース 2013.7.24
特攻兵器「桜花」  比叡山に秘密発射基地が! 上記記事の写真
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昨日は天候にも恵まれ、大津市街地と桜を一枚の写真に収めることが出来ました。比叡山はいつでも来れる近場で、大津市街地も慣れ親しんだ風景ではありますが、桜花の搭乗員の方がこの景色を眺められていたであろうことを考えると、何か込み上げてくるものがあります。眼下に見える近江大橋やプリンスホテルは当時建っていませんが、琵琶湖は今も昔も変わりませんから。
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大津の歴史博物館の特別展では、先の大戦で滋賀の海軍航空隊員の方の手紙が展示されていました。琵琶湖に臨む陸自の教育隊の大津駐屯地は、水上機の初級操縦訓練場だったそうです。島根など遠方から来られた少年が母に宛てた手紙には、瀬田の唐橋のムカデ退治伝説の俵藤太秀郷が描かれていました。
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松本零士さんの漫画作品「音速雷撃隊」では桜花の搭乗員野上少尉の物語が描かれていますが、これをもとに制作されたアニメはお薦めです。

ザ・コクピット Vol.2「音速雷撃隊」 [VHS]
冒頭のナレーションから惹きこまれました

(桜花の)
パイロットは二度と生きて戻ることはない。
散る桜がかえらないように…。
それは太平洋戦争の末期、日本の 生んだ死の桜だったのだ…。


このように桜に無常を見出すのは日本古来の文化ですね。しかしこれは日本独自の考え方。
NHKトラッドジャパンの桜の回のフリートークで講師のアットキンさんは桜が散ってしまうことは、無常の精神よりむしろ勿体ないと感ると話されていました。江口先生は反論されていましたが、一升瓶の酒や寿司が皿から亡くなっていくことに無常を感じられることでは共感され、それじゃあお花見へ行こうという形で締めくくられていました。

それはともあれ、外国人に桜から無常の精神を見出す日本人の心境を理解してもらうのは意外と難しそうですね。しかし、桜花をBAKAと名付けるのはちょっと耐え難い。。。

桜花の搭乗員は文字通り「祖国か死か」の覚悟で敵戦艦に特攻された。先の大戦では多くの若い士官が亡くなられた。国家のために殉じられたが、確かに僕が米兵の立場だったら、日本人は勿体ないことを…粗末なことをするものだなと感じるかもしれない。しかし間違ってもバカ呼ばわりはしないだろう。

戦争について外国人と話すことはなかなか難しいものですが、祖国のために尽くされた先人のためにも、折があればこれからも共に考えていきたい。
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