上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
ジミー・カーター元アメリカ大統領が28日に、ハバナに到着。3日間の滞在予定で、アメリカとキューバの関係改善が訪問の目的だという。
24日にキューバ共産党第一書記という肩書きPrimer Secretario del PCCの記事の後半で、オバマ大統領がチリでキューバの政治体制を非難する演説をしたことを紹介した。オバマがこんな演説をしたことも寄与し、フィデルは政治の場から引退していることを書評で書いてたわけだ。2度目のカーターさんのキューバ訪問は、2国間の関係が再び緊迫化する中での訪問となった。

ホセ・マルティ国際空港で、ロドリゲス外相に出迎えられるカーター元大統領。En fotos, Carter en Cuba (+ Video)

キューバは、アイゼンハワー以降の歴代のアメリカ大統領かの挑戦を受けてきた。それは経済的な制裁から、様々な形態のテロ活動など。

ケネディによるプラヤ・ヒロン侵攻事件(Invasión de Playa Girón)では、多くのキューバ人の命を奪った。この侵攻でアンクルサムがキューバを転覆できなかったのは、フィデルの強力な指導力の元に集った愛国心溢れるキューバ国民が防衛したため。また、北のハゲワシが国際非難を恐れ、高みの見物を決め込んだためだったが、また機会があれば詳しく書こうと思う。
他にも反キューバのNGO組織(ONG anticubanas)に対する資金援助など、自由のキューバを目指すという偽善の口実の元に、汚いテロリズムが繰り広げられている。今日ではネットが普及する中、テロの戦術もIT技術を駆使したものに変化しつつある。今回のカーターさんのキューバ訪問は、以下の問題の関係改善が目的と見られる。

キューバの裁判所は今月、同国のユダヤ系組織など複数の団体に違法なインターネット接続を提供したとして、米国人のアラン・グロス被告に禁錮15年の有罪判決を下した。
そんなこともあって、カーターさんは、ユダヤ系キューバ人らと会談したが、両国間で問題化している拘束中の米国人男性についての話し合いはなかったという。(ロイターの記事を引用)


CubaDebateにはハバナのシナゴーグを訪問するカーターさんについての記事が掲載されている。
Visita ex Presidente Carter sinagoga en La Habana; se reúne con Cardenal Ortega (+ Fotos y Video)

カーター元大統領は2002年にキューバを訪問している。このことについては、イグナシオ・ラモネさんの著書「フィデル・カストロ――みずから語る革命家人生」の下巻に詳しく記述されている。

フィデル・カストロ――みずから語る革命家人生(下)フィデル・カストロ――みずから語る革命家人生(下)
(2011/02/04)
イグナシオ・ラモネ、フィデル・カストロ

商品詳細を見る

フィデルは、カーター元大統領を”誠実な人物”として評価している。以下はラモネさんの著書からの一部抜粋。

-あなたは2002年に、後にノーベル平和賞を受賞することになるジェームズ(ジミー)カーター元大統領をキューバに招待しましたが、動機は何だったのですか。
C(カストロさん)
何よりもカーターを、倫理的な人間として常に好ましく思っていたことだ。彼のキューバ政策は建設的で、最も尊敬すべきアメリカ大統領の一人だった。倫理観と道徳心があった。1976年に有名なプレイボーイ誌からインタビューされ、極めて健全な精神で受け答えしていた。
-あなたはプレイボーイ誌の読者なのですか。

そうではないが、カーターの興味深いインタビューが載っていたから読んだのだ。
(...)
カーターは嘘がつけるような人物ではない。そこで私は、カーターが大統領に選ばれる前から、誠実な宗教的感情から発する倫理原則を備えた人物だと直感的に見抜いていた。
(第20章 ジェームス・カーター元米大統領の来訪 冒頭より)


フィデルが対峙してきた歴代のアメリカ大統領は、キューバに対し残虐な経済制裁、テロ活動を指示してきた。このインタビューがされた当時もジョージ・ブッシュという無教養のテキサスのカーボーイが、キューバに対し過酷な制裁を課していた。
しかし、歴代のアメリカ大統領がすべてが、ブッシュのように無教養でないのと同様に、すべての大統領がキューバに対して酷い政策を採ってきたわけではない。
このことについては、上記のラモネさんの著書で語られている。この本は上下で膨大なページ数だが、テーマごとにインタビューされている点が良い。僕はカーター大統領についてはほとんど知らなかったが、この本を通じて彼の魅力を知った。今はカーター大統領は86歳で、フィデルと同様、お爺ちゃんだが、2002年に「数十年間にわたり、国際紛争の平和的解決への努力を続け、民主主義と人権を拡大させたとともに、経済・社会開発にも尽力した」ことが評価され、ノーベル平和賞を受賞している。任期中は、「人権外交」が評価されなかったが、退任後に世界を驚かせる外交手腕を見せたため、「史上最強の元大統領」と評価された。

fidel carter baseball
2002年の訪問時。ピッチャーズマウンドに立つフィデルとカーターさん。
この時の、野球観戦のことについても、ラモネさんの本に記述されています。

カーター大統領について関心を持ったので、また彼の自伝でも読んでみようと思う。
スポンサーサイト
Secret

TrackBackURL
→http://hastasiempre.blog104.fc2.com/tb.php/109-0aff6715
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。