以前にカストロさん本人による回顧録“La victoria estratégica”:戦略的勝利について紹介する記事を書いた。
カストロさん本人による初めての伝記
この回顧録の冒頭部分はCubaDebateでも紹介されてたので、スペイン語だけど途中まで読んでみた。
La autobiografía de Fidel en “La victoria estratégica” (+ Fotos y documentos)
上のリンクから観れますが、少年時代にカストロがイエズス会系のドロレス学院に通っていた頃の回想でとても興味深いエピソードが書いてあった。なんとカストロがあのルーズベルトに手紙を書いていたのだwしかもその内容が実に微笑ましいのだwww以下はその箇所をざっと訳しながら、後に少年時代にカストロが英語でルーズベルトに宛てた手紙を見ていくことにする
En el sexto grado, con varias semanas de clases perdidas, debí esforzarme para ponerme al día. Una etapa nueva se iniciaba. Profundizaba los conocimientos en Geografía, Astronomía, Aritmética, Historia, Gramática e Inglés.
ドロレスの6年生のときに猛勉強したと書いてある。地理に天文学、そして英語の文法の勉強にのめりこんだ。実はカストロはそれまでヤンチャ坊主で勉強なんかしない子供だったのだがこのことは別の記事で書く。
Se me ocurrió escribirle una carta al presidente de los Estados Unidos, Franklin Delano Roosevelt, que con su silla de ruedas, su tono de voz y su rostro amable despertaba mis simpatías. Gran expectación, una mañana las autoridades en la escuela anunciaron el gran suceso: “Fidel se cartea con el presidente de los Estados Unidos”.
私は車椅子に乗って優しい声と風貌を備えたアメリカ大統領に好感を覚え、ルーズベルトに手紙を書くことにした。大きな期待を込めて書いたのだが、学校中が「フィデルがアメリカ大統領に手紙を書いたぞ」って感じで一大事だった。
Roosevelt había respondido mi carta. Eso creíamos. Lo que llegó fue realmente una comunicación de la embajada informando que la habían recibido, dando las gracias. ¡Qué gran hombre, ya teníamos un amigo: el presidente de los Estados Unidos!
カストロは大使館を通じじてルーズベルトから感謝の気持ちを込めた返事を受け取った。上にも書かれているようになんてアメリカ大統領は偉大な人物だと、当時のカストロは感じたのだった。
以下はその時の手紙で3枚ある。筆記体で見難いと思い下記でブロック体に直してみた。
Carta del Fidel a FDR a
Carta del Fidel a FDR b
Carta del Fidel a FDR c
Santiago de Cuba

Nov 6 1940

Mr Franklin Roosvelt, President of the United States.

My good friend Roosvelt I don't know very English, but I know as much as write to you. I like to hear the radio, and I am very happy, because I heard in it, that you will be President for a new (periodo). I am twelve years old. I am a boy but I think very much but I do not think that I am writing to the President of the United States. If you like, give me a ten dollars bill green american, in the letter, because never, I have not seen a ten dollars bill green american and I would like to have one of them.

My address is:

Sr Fidel Castro
Colegio de Dolores
Santiago de Cuba
Oriente Cuba

I don't know very English but I know very much Spanish and I suppose you don't know very Spanish but you know very English because you are American but I am not American.

(Thank you very much)

Good by. Your friend,

(Signed)

Fidel Castro

If you want iron to make your sheaps ships I will show to you the bigest (minas) of iron of the land. They are in Mayari Oriente Cuba.

当然ですがルーズベルトといってもティディおじさんの方ではなくデラノおじさん宛ての手紙ですね。
やさしい英語ですが、12歳という年齢を考えるとすごいっすね。
英語が分からないという人もいるかもしれないので、下手な訳ですがざっと訳してみます

サンティアゴ・デ・クーバ
1940年11月6日
ミスター アメリカ大統領ルーズベルト
僕の親愛なるルーズベルトさん、僕は英語があまり分かりません、でも出来る限りの範囲で書いてみます。
僕はラジオであなたの声を聴くのが好きで、今とても嬉しい気分です。なぜならあなたが次期の大統領に当選されたニュースを聴いたからです。僕は12歳です。僕はまだ子供ですが、いろいろと考えることもあります。でも、僕はアメリカ大統領宛に書いているつもりではありません。もしよろしければ、あの緑色のアメリカの10ドル札を手紙に同封して僕に送ってくれないでしょうか?ぼくは緑色のアメリカの10ドル札を見たことがないので、是非一度でも見てみたいものです。
僕の住所は
フィデル・カストロ
ドロレス学院
サンティアゴ・デ・クーバ
オリエンテ州
僕はアメリカ人ではないので英語がよく分かりませんが、スペイン語ならカンペキに分かります。あなたはアメリカ人なのでスペイン語をあまりご存知ないと思い、英語で書きました。

もし、大統領が戦艦を建造するために鉄をお求めなら、良い鉱山をお見せすることが出来ます。


10ドル紙幣をオネダリしたにもかかわらず、礼状には10ドル札は同封されていなかったらしいw
それでもアメリカ大統領と手紙のやり取りをしたっていうことだけでも、すごいっすねwそれもルーズベルトという大物の大統領とwこの手紙を送ってきた小僧が後のアメリカの厄介者になるとはさすがのルーズベルトも予測することは出来なかったことは確かっすねw

だがルーズベルトについて、カストロの回顧録ではこう続けて書かれてる。
A pesar de todo lo que aprendí después, y tal vez por ello, pienso que Franklin Delano Roosevelt, quien luchó contra la adversidad personal y adoptó una posición correcta frente al fascismo, no era capaz de ordenar el asesinato de un adversario, y por lo que se conoce de él, es muy probable que no hubiese lanzado las bombas atómicas contra dos ciudades indefensas de Japón ni desatado la Guerra Fría, dos hechos absolutamente innecesarios y torpes.
当時はカストロもまだ無垢な少年だった。
原爆による不必要な殺戮、その恐怖を利用して築かれた冷戦構造。
第二次世界大戦終結から20年後、キューバで核戦争の一歩手前まで近づいたキューバ危機が起こったのだが、その当事者にルーズベルトに手紙を送ったフィデル・カストロが、キューバの革命政府の指導者として戦うことになる。
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