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最近のカストロ前議長の国会での演説やインタビューで核戦争について議論されたことを記事に書きましたが、キューバ危機については詳しく触れなかった。そこでキューバ危機について詳しく知ろうと思い、今年の1月に日本語訳が出版されたマイケル・ドブズさんの「核時計零時1分」を読んでみた。
彼のHP:Official Website of Michael Dobbs - Author

核時計零時1分前―キューバ危機13日間のカウントダウン核時計零時1分前―キューバ危機13日間のカウントダウン
(2010/01)
マイケル ドブズ

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著者はワシントン・ポスト紙でモスクワなどの支局長を歴任し、共産主義国家の崩壊を報道してこられた。
マイケルさんがアメリカ人ということもあり、アメリカ側のみ、一方的な解釈に終わってるのではないかと懸念していたが、少なくとも経歴を見る限り、ソ連側の視点はしっかりと記述されていることが分かる。
この本のオリジナル英語版の題名はOne Minute to Midnight: Kennedy, Khrushchev, and Castro on the Brink of Nuclear War

One Minute to Midnight: Kennedy, Khrushchev, and Castro on the Brink of Nuclear War (Vintage)One Minute to Midnight: Kennedy, Khrushchev, and Castro on the Brink of Nuclear War (Vintage)
(2009/06/02)
Michael Dobbs

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英語版のサブタイトルからも分かるようにキューバ危機の主要な登場人物にはケネディ、カストロ、クルシチョフが挙げられる。したがって、キューバ危機を考察する際は、アメリカだけでなく、ソ連、そしてキューバ側からみた視点が必要であるといえるだろう。しかし、キューバ危機についての既存の本や映画はアメリカ側の視点に立ち、ケネディをただ核戦争を回避した英雄に祭り上げ、アンクルサムにとって不都合な事実はほとんど触れていないのがほとんどだ。あとがきでの著者はこの点を指摘されているが、この本はキューバ危機を知る上でアメリカに偏ることなく、ソ連やキューバの立場にも立脚したバランスの取れた良書といえるだろう。
しかし、キューバについては、特にカストロについては歪んだ表現がされている感がある。決して史実にには反してないが、そこら辺りは仕方ないだろう。著者は第一にアメリカ人の読者を念頭に置かなければならず、カストロに対して甘いことを書くと、読者かが不快感を感じると考えて遭えてそういう表現がされているのかもしれない。(例えばカストロが狂人のように表現されている。読めば分かると思うが)
この本はページ数は600ページ近くあるが、読者を飽きさせないという点でも優れた作品だ。時系列に沿って書かれ、ページの半分ぐらいは10月27日の暗黒の土曜日について割かれている。ただ残念なのはもう少しキューバ危機を引き起こした要因、特にアメリカのCIAによるキューバに対する破壊工作を行ったマングース作戦、ピッグス湾侵攻事件について詳しく触れて欲しかった。この点をしっかり理解しないとなぜキューバ危機が起こったのか理解できないからだ。すくなくともキューバ人の感情を理解することは出来ない。
いろいろと考えさせられた本ではあったが、それだけでなくチェ・ゲバラがキューバ危機の時にどこで何をしていたかについても記述されていて面白かった。キューバ危機を取り扱った本でゲバラについて触れてるのはこの本ぐらいだろう。

最後にキューバ危機を考察するにあたって役に立ちそうな映像資料やHPなどのリンクを残しておいて、また時間があるときにこの危機について考えてみたい。
wikipediaこの本を参考資料に記事が書かれている。
JFK IN HISTORY:Cuban Missile CrisisJFKのキューバ危機時の演説などが載ってる
Discovery Channel 1992年に製作されたキューバ危機についてのドキュメンタリーがニコニコ動画にアップされている。カストロの革命達成後~アメリカの破壊工作、カストロの暗殺計画などヤンキーにとって不都合な真実が説明されている貴重なドキュメンタリーだ。
第1部はDefying Uncle Samアンクルサムへの反発 アンクルサムのピッグス湾侵略に対する反発からキューバに核兵器が配備されるまでが描かれている。

第2部は Eyeball to eyeball 息詰まるにらみ合い

ニコニコにはDiscovery Channelがアップされているが、恐らくこれも他の動画と同じく近いうちに消されるだろう。DVDとかないか探してみたが、見つからなかった。どうやらアンクルサムにとって不都合なドキュメンタリーは、市場経済から抹殺されるようだw。。。。



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