渡辺謙さんが演じる昭和の名将、栗林忠道に魅せられた。「硫黄島からの手紙」は名作で、大学でも無料で上映されていたが、都合がつかず今まで観る事がなかった。今日、金曜ロードショーでやってたので観て、この映画の演出レベルに驚かされた。さすが、名匠クリント・イーストウッド監督!

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渡辺謙、二宮和也 他

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硫黄島からの手紙(2006) allcinema
昭和は愚将は多くいれど、名将は数少ない。栗林中将はそのうちに一人であるのだろう。硫黄島の戦いは、知っていましたが、この将軍については最近まで名を知らなかった。半藤一利さんは「昭和の名将と愚将」で「名将の条件」について以下の6点を挙げられている。
①決断を自分で下すことができた人
②任務の目的を部下に明確に伝えられる人
③情報を自らの目や耳で掴む人
④過去の成功体験にとらわれない人
⑤常に焦点の場所に身を置いた人
⑥部下に最大限の任務の遂行を求められる人

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(2008/02/18)
半藤 一利

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これに付け加えるなら、カリスマ性だろうか。コマンダンテたるもの、人を惹きつけるオーラーがなければならない。
顔がハンサムであり、度量が大きい人。ユーモア精神などに富み部下に安心感を与えることが出来る人。ゲバラやカストロは上記の条件をクリアしている。渡辺謙さんが演じる栗林閣下も、上記の資質を備えられている。
あまりにもカッコよすぎるんですね。勿論これは映画だし、演出が大きく寄与しているわけですが。この映画だけで栗林将軍が名将かどうか判断できない。それはソダーバーグ監督のチェ2部作を観て、ゲバラのことについて分かったつもりでいることと同じようなものだろう。また機会があれば、この昭和の名将について調べてみたい。

この映画は栗林忠道のカリスマ性を演出する意味においては、非常に上手い演出がなされていることは間違いない。彼はアメリカで駐在武官を勤め、多かれ少なかれアメリカ的な価値観を共有されている。このアメリカナイズされた帝国軍人が、玉砕命令という蛮行を止めさせ、合理的な作戦立案をする筋書きは、アメリカでウケがいいこと間違いないだろう。この傑作映画もやはり、そのようなアメリカ的価値観を持ち上げるような意図が内在しているのか?という疑問点は残る。あと、硫黄島の戦略的位置づけは、知っている人は多いだろうけど知らない人のために数かな時間を割いてでも解説するべきだろう。

いずれにしても映画としては、非常に完成度の高い作品だと思う。なんといっても栗林中将に魅せられる。




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