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今年のラテンビート映画祭では旧作だが、キューバと日本の合作という、異色の映画がスクリーンに映し出される。その名は、「キューバの恋人 La novia de Cuba」。純粋無垢ではあるが、プレイボーイで油断ならないワイルドな日本男児を演じるのは、若かりし俳優、津川雅彦さん。女性を口説く文句など、スペイン語を流暢に操る津川さんが演じるアキラが、ミス・ハバナが演じられるマルシアに一目惚れするところから、物語は幕を開ける。

物語の舞台は、チェ・ゲバラがボリビアで息絶えた翌年の「英雄的ゲリラ戦士の年"Año del Guerrillero Heroico"」。映画の中で挿入されるカストロさんの演説から判断して、1968年の7月に撮影されていることが分かる。以下はその根拠となる、カストロさんの演説の原文。
Discurso pronunciado en la inauguración de 150 casas del Plan Arroz de la Costa Sur, en el estadio deportivo de Batabanó, el 17 de julio de 1968.
↑はグロリアという黒人少女の家族の団欒のテレビで流される、カストロさんの演説。どしゃぶりの雨の中、キューバ南部の農業のことについて話される。

Discurso pronunciado en la concentración en conmemoración del Décimoquinto Aniversario del Heroico ataque al Cuartel Moncada, en la Plaza de la Revolución de Santa Clara, Las Villas, el 26 de julio de 1968.
↑は映画のラストパートの演説。7月26日革命記念日の演説が、なんと映画のロケ地となっている!アキラがマルシアをラス・ビジャス州サンタクララの革命広場で、懸命に探すシーンが描かれる。すごいのはカストロさんの演説が、脇役となっている点だw
この演説シーンの前後に流れるのは、ゲリラ賛歌と、7月26日運動行進曲。この映画は、マルシアとアキラの恋物語を描く一方で、当時のキューバの生の雰囲気を巧みに伝えている点において評価されるべきだと思う。ロードムービーというと、退屈そうな響きがあるがこのキューバの恋人は、キューバという個性が溢れんばかりの国の魅力を飾らずに描き出している。

僕がお気に入りのシーンは、キューバ民謡グワンタナメラをBGMにアキラがマルシアを追い求めて、サンティアゴ・デ・クーバへ旅するシーン。この民謡は、キューバの英雄ホセ・マルティがキューバ東部のグワンタナモ(ヤンキーの基地がある所として新聞でお馴染み)のグアヒーラに求愛する趣旨の詩が謡われているが、この映画に見事にマッチングしている。

今回は以前に観た時の感想メモを参照しながら書いているので、記憶が不確かな点もある。来週、劇場へ観にいこうと思うのでまた改めて感想文を書いてみたい。
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