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今日のクローズアップ現代のテーマ、「ゲームが未来を救う!? ~広がるゲーミフィケーション~」は興味深かった。今この頃の若者はゲームに熱中するものだ。かくいう僕も、小学校から大学生のころまで、スーファミやプレイステーションなどにハマって熱中したものっすね。この熱中をもっと建設的な方向へ導くために考え出された概念がゲーミフィケーションだ。以下NHK番組紹介。

ゲームが未来を救う!?
 ~広がるゲーミフィケーション~

人々を楽しませ、夢中にさせるゲームの手法やノウハウを“ゲーム以外”の分野に活用していこうという動きが、急速に拡がっている。その名も“ゲーミフィケーション”。若者の車離れにあえぐ自動車業界では、運転技術を採点し、ドライバー同士で競わせる機能を搭載した新型車が登場。ゲーム的な手法の導入は、外食・旅行・小売りなど他の業種にも拡大し、2014年には世界のグローバル企業の70%以上にのぼるという予測もある。更に、米国ではタンパク質の構造解析をゲーム化することで、科学者が10年以上解けなかったエイズ治療のカギを握る酵素の構造を3週間で解明。食糧危機やエネルギー問題などを解決するアイデアを競わせるゲームを通じて、人類が直面する課題の克服に役立てていこうという試みも始まっている。広がる“ゲーミフィケーション”の世界を検証する。



上記の自動車販売促進の例はまさにゲームフィケーションの成功事例といえるだろう。消費者に熱中できるゲームを提供し、商品に対する関心を持たせ、実際に店舗へ訪れるよう誘導する。若者の車離れという現象を、若者のゲーム熱を利用して克服したわけだ。マツダ、新世代ドライブ体験キャンペーン「JAPAN DRIVE Fest」のケースでは実際に店舗へ訪れる客数が三倍に増えたらしい。
http://www.mazda.co.jp/corporate/publicity/release/2011/201110/111001a.html

一方、労働者の働くインセンティブを上げるために、ゲームを用いる手法には懐疑的にならざるを得ない。NHKで紹介されていたものを見る限りにおいては、少なくとも僕に対してはゲームフィケーションは効果がないようだ。同僚からチャチなバッジを貰ったから、テンション上がるとか、同僚から認められた気持ちになれるとか、そんな効果が期待されるようだが、若者と言えどもあんな子供だまし的なシステムでやる気を引き立たせられるか疑問だ。

労働者の勤労意欲を駆り立てるものは、我々資本主義の世界においては第一にであるに違いない。昇給が約束されるなら誰だってもっと仕事に励みたくなるものだ。しかし経済学者にとって悩ましいことに、労働者のインセンティブを向上させる要素は金のような物質的なものだけでなく、精神的な要素まで及ぶ。物質的な要素と違い、精神的なものの指標は測ることが出来ない難点がある。例えば、祖国の安全保障のために体を張って働かれている自衛隊員の方々を駆り立てているのは、前者より後者の比重が高いだろう。

労働者に対して、どのような形で働くインセンティブを与えるかは、ゲームフィケーションに限った話ではない。この課題に対して、資本主義や社会主義圏の指導者や経済学者は向き合ってきた。チェ・ゲバラの思想「新しい人間」は、ゲームのスコアではなく、人民愛へ応えるために人々は労働に励む。

http://youtu.be/lGGj2-lMogs?t=4m39s
↑はゲバラの論文「キューバにおける社会主義と人民」からの引用だが、ゲバラは「新しい人間」Hombre Nuevoにキューバの未来を託した。
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もっとも、このHombre Nuevo新しい人間論もゲバラが言うと説得力があるが、こんな綺麗ごとで労働者のインセンティブを向上できるのか?という疑問を抱く人も多いことだろう。僕も同様だが、要はこの手の問題は昔から人々を悩ましてきたわけだ。そして、とりわけ高度経済成長期のように経済が潤ってなくて、戦後のように人々の祖国に対する思いがあまり高くない今日、我々日本人は物質的にも精神的にも労働者を駆り立てる要素が不足していると言わざるを得ない。

ゲームのスコアが人のやる気を駆り立てるというのは、時代性を感じるが本質的には共産主義などにおける労働者表彰と同じだろう。資本主義においては、企業が労働者に対して労働に見合った対価を支払うのがベストだが、それが出来ない今日においては、ゲームフィケーションのような趣向が必要なのだろう。人が何に対して充実感を感じるかは時代とともに移り変わる。
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