今日の夕方放送されていた、BS世界のドキュメンタリーは衝撃的だった。僕もスマートフォンを去年から使っているわけだが、彼らを搾取しているのだろうかと考えさせられた。

血塗られた携帯電話
原題:Blood in the Mobile
制作:Koncern TV&Film (デンマーク 2010年)
解説:http://www.nhk.or.jp/wdoc/backnumber/detail/120307.html
携帯ゲバラ

コンゴが泥沼化した原因を知るためには、60年代まで遡らなければならない。
ゲバラは61年ルムンバが殺されてから、機会があるたびに演説でこの暴挙を非難していた。そして65年5月から11月まで、彼は同志とともにコンゴ紛争に少しの間だけ関わることになった。コンゴについては勉強不足なので「ゲバラ コンゴ戦記」をまた機会があれば読んでみようと思う。

ゲバラ コンゴ戦記1965ゲバラ コンゴ戦記1965
(1999/01)
パコ・イグナシオ,2 タイボ、フロイラン エスコバル 他

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コンゴ動乱の結末は悲惨だ。端的に言えば、このコンゴというのは冷戦期の世界の悲惨を集約した地域といえるだろう。キューバが介入した紛争で最も悲惨な結末を迎えた地域に違いない。

3分~コンゴの情勢に対する憤りを演説で表すゲバラ。
アメリカが擁立した独裁者モブツ大統領が1997年まで32年間の独裁政権を維持していたコンゴ。この番組ではデンマークのジャーナリストが、国連のレポートを基に、携帯電話に用いられる鉱物資源を発掘するために、現地の労働者が過酷な労働を強いられているという実態を浮き彫りにするために制作された。

PKF(平和維持軍)が管理する街中から、危険な武装勢力が利権のために縄張り争いをしている地域へ取材に赴く記者。彼の原動力は、大企業が悲惨な地域の労働者を搾取している実態に対する憤りだが、実際にカメラで映し出された行動内の様子は思っていた以上に悲惨だった。

彼は帰国後、ヨーロッパの携帯大手のノキアへ赴き、憤りをぶつける。消費者が知らない、悲惨なサプライチェーンの実態を開示しろと。しかし、いわゆるCSR部門の担当者は、上っ面だけ現地の惨状に対して同情心を示す一方、なんの解決策も約束しなかった。大企業である以上、社会的責任を果たして然るべきなのだが、まるでノキアが何も加担していないような言い草だった。

第一次産業と違って、第二次産業がもたらした製品は、サプライチェーンが不透明だ。携帯電話を眺めたって、素人の眼には、液晶のディスプレイ以外の何も映し出されない。こういったドキュメンタリーを見ない限り、その部品が、過酷な労働によって供給されているなんて知る術もない。

デンマークのジャーナリストの勇気に敬意を表するとともに、さらにこのようなドキュメンタリーが制作されて、世界中の惨状が浮き彫りにされることを願いたいものだ。
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