前の記事で、カストロさんの愛人マリータさんがCIAの工作員のよって拉致され、強制的に出産させられた際に、カミーロ・シエンフエゴスが手当てを行ったことについて触れた。応急手当の要領を心得ていたカミーロさんは、懸命に彼女を手当てされた。その様子をマリータさんは次のように描写されている。

諜報員マリータ諜報員マリータ
(1997/07)
マリータ ローレンツ、テッド シュワルツ 他

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カミロはわたしのそばに膝をつき、血のシミをじっと見つめた。(...)バスルームから水をくんできて、飲みやすいようにストローまでもってきてくれた。わたしは脅えきっていた。部屋を後にするたびに、カミロは心配しなくてもいいといって、ドアに錠をおろした。帰ってくるたびに、彼のあごひげ、長髭、いつもかぶっているカウボーイ・ハットの影がドアに映って、キリストそっくりに見えた。(...)看護婦がわりになってくれたりして、ときには泊まってくれることもあった。

キリストそっくりという描写。それはカミーロさんの外面だけではなく、内面まで適確に描いた表現だろう。カストロさんも、ブラジルの解放神学の修道士、フレイ・ベト氏のインタビューで次のように証言されている。
Camilo tenía, además, un especial carisma. Si tú mirasla estampa de Camilo, su rostro y su barba, es la imagen que suele verse en las eslampas de un apóstol
カミーロは特殊なカリスマを持ち合わせていた。カミーロの肖像画を見れば分かるが、彼の顔つきや、顎鬚はキリストに選ばれた使徒の趣がある。
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ローマ法王のキューバ訪問が目前に迫る中、ゲバラとカミーロさんが見守る革命広場で、歓迎のためのセットが完成した。両者とも教会の宗教観は持ち合わせていないとしても、使徒の名にふさわしい。カストロさんは上記のインタビューで次のように応えられている。

“Diría que si el Che fuera católico, si el Che perteneciera a la Iglesia, tenía todas las virtudes para que hubieran hecho de él un santo.” (Frei Betto. FIDEL Y LA RELIGIÓN. 1985)
もしチェがカトリック教徒だったなら、もしチェが教会に所属していたなら、彼は聖人になり得るあらゆる美徳を持っていたと言えるだろう。


二人の聖人が見守る革命広場でベネディクト16世は、キューバ国民に何を語られるのだろうか。法王はキューバに福音をもたらされるに違いない。
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