米州機構のサミットを振り返ってみると、アメリカ合衆国にとって非常に腹立たしい結果に終わったことになる。キューバの肩を持つのベネズエラ、エクアドル、ニカラグア、ボリビアの反応は、もとより予想していた事だろう。しかしコロンビアにまで非難されるとは。主催国コロンビアのサントス大統領の開会演説は大きなインパクトを与えたに違いない。↓はその開会演説。

Palabras del Presidente Juan Manuel Santos en la instalación de la VI Cumbre de las Américas
Cartagena, 14 abr

↑はキューバについて言及している箇所。以下、意訳。

El aislamiento, el embargo, la indiferencia, el mirar para otro lado, han demostrado ya su ineficacia.
キューバの孤立化、封鎖、冷淡な処遇やその他の政策は、もはや効果がなかったことが示されました。
En el mundo de hoy no se justifica ese camino. Es un anacronismo que nos mantiene anclados a una era de Guerra Fría superada hace ya varias décadas.
今日の世界ではこういったやり方は正当化できません。何十年も前の過去のものとなった冷戦時代にわれわれが留まり続けることは、時代錯誤であります。
Así como sería inaceptable otra cita hemisférica con un Haití postrado, también lo sería sin una Cuba presente.
あたかも他の世界にあるかのように衰退させられているハイチや、キューバなしの現状は、もはや受け入れがたいことです。

ケネディが進歩のための同盟を打ち立てて、キューバを米州機構から除名するよう仕向けてから51年の歳月が経つ。この同盟はひとことで言えば、マーシャル・プランのラテンアメリカ版のようなもの。狙いは、ラテンアメリカの革命を封じ込めることだ。結局この施策は、ラテンアメリカの富豪の腹をさらに肥やすという結果に終わった。もはやラテンアメリカ中の国々は、こんな無責任なアメリカ合衆国の施策に賛同することは出来ない。また、ナオミ・クラインさんの著書「ショック・ドクトリン」に書かれたフリードマンの新自由主義政策を押し付けるために、恐ろしい軍事独裁を支援したアメリカ合衆国を許すことは出来ないのだ。もはや、かれらはクラインさんの言葉を拝借すれば、このショック状態から覚醒しつつあるのだ。

カストロさんはいつもの考察で、Dormir con los ojos abiertos「目を開けたまま眠る」という題の記事を書かれている。想像したら滑稽だがwこの主語はアメリカ合衆国のオバマ大統領。カストロさんはこのサミットでオバマ大統領を観察されていたようだが、大統領は初っ端からの身内のスキャンダルやアメリカへの抗議の声を聴かされ、疲労気味だったようだ。親米国のコロンビアにまでキューバ制裁の件で非難され、もはやショックを受けるのはアメリカ合衆国の方になった。
cf
Dormir con los ojos abiertos 16 ABRIL 2012
http://www.cubadebate.cu/reflexiones-fidel/2012/04/16/dormir-con-los-ojos-abiertos/
2012.04.15 米州首脳会議 、南米各国からアメリカ合衆国に対する批判高まる
自らを守る護係のUSSSの略称がUnited Secret Sexsual Serviceだったとは。。ショックすぎて目を開けたまま昏睡状態になるのも無理もない
2012.04.17 がぶ飲みクリントンWillary Clinton~米州機構の思わしくない結果で、ヤケ酒?~
これはスキャンダルではないが、国務長官もまたストレスを抱えられていることを如実に示しているように、僕は思う。

さんざん彼らの大陸の政治経済を荒らし搾取した合衆国やカナダ抜きの同盟は避けられないのが現状だろう。米州機構OEAに代わるのはCELAC(中南米カリブ海諸国共同体)に違いない。そのことを示唆され、カストロさんはホセ・マルティの「われらのアメリカNuestra America」から次の一句を引用された。

¡Los árboles se han de poner en fila, para que no pase el gigante de las siete leguas! Es la hora del recuento, y de la marcha unida, y hemos de andar en cuadro apretado, como la plata en las raíces de los Andes.”
木々は一列に並び、 7 レグあの靴を履いてやって来る巨人に立ち向かわなければならない!いまや点呼を取って団結し、アンデスの地脈のようにしっかりと隊列を組み、歩まなければならないときなのだ。

そして、今年は米州機構に除名されたキューバが、第二次ハバナ宣言の声明を世界へ発してから50周年の節目。ようやく、ホセ・マルティの「われらのアメリカ」を築くためにラテンアメリカは覚醒し始めたのだ。

↓第一次ハバナ宣言後、2次宣言。米州機構を非難している箇所。
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