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ソ連から核ミサイルをキューバに配備することを打診されたカストロさんは、即答を避けられたという。ゲバラを含む革命政権首脳と相談してから決めると。この様な重大事項は即断できるはずがない。しかし、カストロさんの胸中ではすでに覚悟が定まっていた。

なぜカストロさんは核兵器をキューバに配備するソ連の提案を受け入れられたのだろうか。合衆国の正規軍による侵略に対抗するためには、核兵器という禁じ手を使う以外になかったからか?しかし、合衆国の鼻先に位置するキューバに合衆国国民に標準を合わせるミサイルを、彼らが見過ごすはずがない。結局、彼らの侵略を早め、最悪の場合は空爆によって撃破された核弾頭によって国中が汚染されていたかもしれないのだ。そういった展開はカストロさんも予想されていただろう。

しかし、問題はそのようなことではなかった。20年前にハバナで開催されたキューバ危機検証会議内でのカストロさんは次のように証言された。

‎"Nosotros desde el primer instante percibimos una operación estratégica.
当初から私たちは戦略上の作戦を理解していました。
Voy a decir la verdad de cómo pensábamos. A nosotros no nos gustaban los cohetes.
どのように認識していたか、事の次第を話しましょう。私たちにとって、ミサイルは好ましいものではありませんでした。
Si de nuestra defensa exclusiva se hubiese tratado, nosotros no hubiésemos aceptado los proyectiles.
私たちの防衛に限った話では、ミサイルを受けいることはなかったでしょう。
Pero no vayan a pensar que era por el temor a los peligros que pudieran sobrevenir de los proyectiles aquí, sino por la forma en que eso dañaría la imagen de la Revolución y nosotros éramos muy celosos con la imagen de la Revolución en el resto de América Latina;
しかし私たちはミサイルがキューバに配備されることによって生じる危険を恐れていたわけではありません。他のラテンアメリカ諸国に対して私たちが懸命に育んできた革命の印象が傷つくことを懸念していたのです。

y que la presencia de los proyectiles, de hecho, nos convertía en una base militar soviética y eso tenía un costo político alto para la imagen de nuestro país que tanto apreciamos nosotros".
ミサイルの存在は事実上、私たちがソ連の基地になったものと見なされます。そして私たちを認めてくれる同胞諸国の心象に対して、政治的に高くつくものだったのです。

Reflexiones del comandante en jefe Fidel Castro
Fuente: Castro Ruz, Fidel. Conferencia tripartita de La Habana sobre la crisis de octubre de 1962, del 9 al 12 de enero de 1992. Palacio de las Convenciones, 10 de enero de 1992. Versiones taquigráficas del Consejo de Estado.
(追記)上記対応動画 http://youtu.be/1fcd8HcjhcM?t=2m4s



つまりカストロさんが即断を避けられたのは、迷いがあったからではなく、ソ連に自分たちが彼らの基地であるというイメージを持たれたくなかったからだったのだ。非常に賢い応答の仕方だと言える。超大国の庇護下にあっても、自らの主権が及ぶ国内では駒に成り下がらないというキューバを代表したメッセージ。

合衆国の侵略が時を刻む中に行われた苦渋の選択は危機が勃発する5か月前に下された。しかし、この証言からは、既にキューバとソ連の間で、ミサイルを巡って大きな考え方の違いがあったことが分かる。キューバは体裁のため、社会主義陣営の同胞を西側のミサイル(ソ連の鼻先、トルコに配備されていた)から護るために配備することを同意した。しかしキューバ国民にとって配備の第一の目的は、合衆国の侵略を食い止めることに他ならない。こうした認識の違いは後に現場を混乱させ、キューバ危機を深刻化させる要因となるのであった。
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