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キューバ危機を合衆国の視点から知るうえでマクナマラ元米国防長官の告白 THE FOG OF WARは貴重なドキュメンタリーに違いない。マクナマラさんは、映画内で10の教訓を残されているんですが、前半の2つがキューバ危機関連。

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(2009/08/05)
ロバート・マクナマラ

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#1: Empathize with your enemy.
自身の敵と同化せよ
#2: Rationality will not save us.
理性はわれわれを救わない

映画の冒頭では、1962年10月の銀のカレンダーについて、マクナマラさんが質問されているシーンがある。
Mr. Secretary, I've noticed in several cabinet offices that little silver calendar thing there. Can you explain that?
長官、何人かの閣僚のオフィスで、そこにある小さな銀のカレンダーを見かけましたが説明いただけますか?
McNamara: Yes, this was given by President Kennedy. On the calendar are engraved the dates: October 16, 17, 18, 19, 20, 21, 22, 23,24, 25, 26, 27, and finally 28, were the dates when we literally looked down the gun barrel into nuclear war.
ああ、これはケネディ大統領から頂いたものだよ。カレンダーに日付が刻まれているんだ。10月16, 17, 18, 19, 20, 21, 22, 23,24, 25, 26, 27日。そして最終日は28日。文字通りわれわれが核戦争に近づいた日々だ。

マクナマラさんは2009年度に亡くなられましたが、上記の銀のカレンダーは危機50周年を記念して、オークションにかけられるそうだ。他にも書簡、家具なども競売に出されるという。
Robert S. McNamara's personal archive to be sold at auction ロイター

このカレンダーに刻まれた13日間を振り返り、マクナマラさんは映画内で次のように発言された。
At the end we lucked out. It was luck that prevented nuclear war.
つまるところ、私たちは運が良かったのだ。核戦争を阻止できたのは運が良かったからにすぎない
We came that close to nuclear war at the end.
私たちは核戦争の瀬戸際にまで来ていた。
Rational individuals: Kennedy was rational; Khrushchev was rational; Castro was rational. Rational individuals came that close to total destruction of their societies. And that danger exists today.
それぞれが正気だった。ケネディもフルシチョフもカストロも理性を保っていた。理性的なそれぞれの指導者が、各々の社会の破滅の瀬戸際まで迫られたのだ。この危険は今日においても存在する。


危機に携わった合衆国元国防長官がここまではっきり言い切られると恐ろしいものだ。。。続けて危機の教訓を残された。
The major lesson of the Cuban missile crisis is this: the indefinite combination of human fallibility and nuclear weapons will destroy nations. Is it right and proper that today there are 7500 strategic offensive nuclear warheads, of which 2500 are on 15 minute alert, to be launched by the decision of one human being.
キューバ危機の最大の教訓は次の通りだ。誤りを犯し得る人間と核兵器の不安定な組み合わせは、国家を滅ぼしえる。今日では7500の戦略核弾頭があり、2500発は15分で発射できる。それは一人の人間に委ねられているのだ。

The Fog of War - Wikiquote


しかし恐ろしいのは戦略核弾頭だけではなかった。キューバ危機の最中には前の記事でも触れたが、侵略軍を消滅できる戦術核を搭載した地対地ロケット弾砲が発射可能だったのだ。。そのことについてマクナマラさんが知られたのは危機から30年後のキューバ危機検証会議でのことだった。そのことについては、別の記事で触れる。

まさに霧中の戦争であったといえよう。恐ろしいことは、一つの間違いが核戦争につながりかねなかったことだ。
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