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今日は朝日新聞の天声人語にキューバ危機について記されていた。また、朝のラジオの今日は何の日?ではこの危機のことについて触れられていた。50年前の10月22日にケネディがホワイトハウスの執務室から全世界に対して行った下記の演説によって、世界中の人が核戦争の可能性を初めて知ったのだ。

Good evening my fellow citizens:
こんばんわ。国民のみなさん。
This Government, as promised, has maintained the closest surveillance of the Soviet Military buildup on the island of Cuba.
政府は約束していた通り、キューバ島におけるソビエトの軍備増強に対して細心の注意を払い、監視の目を光らせてきました。
Within the past week, unmistakable evidence hased the fact that a series of offensive missile sites is now in on that imprisoned island.
ここ1週間のうちに、紛れもない証拠によって、今あの囚われの島に、攻撃用ミサイル基地が次々と建てられている事態が確認されました。

最初の英文は聞き手に事態がいかに深刻かを印象付けるかのように、少しずつ区切って原稿を読むケネディ大統領。妙にpastをパーストと母音を引き延ばす言い方などが鼻につくが、良い演説だ。しかし、キューバを「囚われの島」と形容するとは失礼な話だ。ピッグズ湾事件から合衆国は何も反省していないことをこの形容が物語っている。ケネディは未だに合衆国は、カストロによって囚われたキューバの民衆を解放する自由の戦士だと、本気で考えていたのだろう。

ケネディ大統領はマスメディアの使い方が巧みだったことで知られている。彼が大統領になれたのはテレビ討論でニクソンより知的な演出が出来たからだと言われている。肝心なのは話す内容、つまり政策にあるのだがテレビ討論では顔の印象などが勝敗を左右する。

あれから半世紀経った今日でも、テレビ討論での印象が大統領選の雌雄を決する。なお現地時間の22日、オバマとロムニーの最後のテレビ討論が行われるそうだ。今回は外交政策の違いが注目されている。

US election debate: Candidates to spar on foreign policy BBC
このブログで機会あるごとに言ってますが、この大統領選はオバマの勝利で終わるでしょう。ロムニーを支持する人はくだらないアメリカンドリームを追う騙された人か、いわゆる1%の富裕層。印象がよかったからロムニーとか、そんな短絡的なものではないはずだ。

キューバ危機に話を戻す。ケネディはキューバに核ミサイルが配備されている状況に対し次のような施策をとると演説内で述べた。

First: To halt this offensive buildup, a strict quarantine on all offensive military equipment under shipment to Cuba is being initiated.
第一、この攻撃的な軍備増強を阻止するために、キューバに向かって輸送されているすべての攻撃用軍事装備に対して、厳重な検疫を始める。
All ships of any kind bound for Cuba from whatever nation or port will, if found to contain cargoes of offensive weapons, be turned back. This quarantine will be extended, if needed, to other types of cargo and carriers.
キューバに向かうすべての船舶は、どこの国や港から出航したかを問わず、攻撃用武器の積み荷が発見され次第、すべて引き返させる。この検疫は必要に応じ、他の種類の積み荷や輸送手段にも適用される。

検疫quarantineとは妙な言葉。封鎖blockadeは国際法上、戦争行為に当たるのでこの言葉が用いられたそうだ。

ケネディはU2スパイ機が14日にミサイルを発見してから、閣僚と対応策をこの演説が行われるまで考えてきた。最近公開された機密文章では、カストロさんに裏ルートから交渉する選択肢もあったことが明らかになったが、この検疫案は一番平和的な策と言える。

こないだケネディ・ライブラリーが公開した空爆演説草案では、この箇所は次のようになっていた。
First, I ask that the American people remain calm and self-confident and go about their business. There will be no major war; the strength and determination of your defenses are answer against that.
第一に、私はアメリカ国民の皆さんに、冷静と自信を保っていつもの仕事に取り組むことをお願いしたい。大きな戦争にはならないでしょう。皆さんの防衛する確固とした決意こそが奴らに対する返答なのです。

Back 6-4-2: Cuba: Cuban Crisis, 1962: Kennedy-Khrushchev Letters, Etc.
↑のリンク先JFK大統領ライブラリーの最後の11枚が空爆草案。これは8枚目を僕が打ち出したもの。
DSC_2291.jpg
↑は冒頭。前の記事でも紹介しました。Top secret-Sensitive と書かれています。
“My fellow Americans, with a heavy heart, and in necessary fulfilment of my oath of office, I have ordered - and the United States Air Force has now carried out - military operations with conventional weapons only, to remove a major nuclear weapons build-up from the soil of Cuba.”
わがアメリカ国民のみなさん。私は心にのしかかる重圧に耐えつつ、私は就任時の誓いを果たすべく命令を下しました。合衆国空軍は通常兵器のみを行使し、キューバの国土から配備された主要な核兵器を取り除く作戦を、たったいま実行に移りました。
もし空爆草案が読まれていたらどういう展開を辿っていたのだろうか。。
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