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昨日、ケネディが10月22日に行ったテレビ演説の一部を取り上げた。それに応じキューバでは(演説の数時間前から行われたが)臨戦態勢に入った。下記はレヴォルシオン紙の号外
portada2-gr.jpg
キューバは戦時態勢に。
と中央に大きく書かれ、ケネディの侵略に備えるようカストロさんの名のもと命令が下された。そして末尾に
フィデルが今夜、人民へ語る
と記された。

この当時の映像を用いた映画にトマス・グティエレス・アレア監督の「低開発の記憶」がある。これはエドムンド・デスノエスによる同名の小説を原作にしたもの。
白水社 エドムンド・デスノエス著/野谷 文昭 訳 「低開発の記憶」
映画 公式サイト
僕はこの映画のDVD版をアマゾンで買って観ました。

低開発の記憶-メモリアス- [DVD]低開発の記憶-メモリアス- [DVD]
(2008/09/05)
セルヒオ・コリエリ、デイジー・グラナドス 他

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下記はキューバ危機が始まり、ケネディの演説が行われた後、主人公のモノローグから始まり、カストロさんの演説が行われる個所。動画は尊厳は高くつくか?と書かれている。

¿Y si ahora empezara todo? De nada me sirve protestar.
もし今すべてが始まるとしたら?抵抗したところで仕方がない。
Moriré igual que los demás.
他の人たちと同じように、僕も死ぬことになるだろう。
Esta isla es una trampa. Somos, muy pequeños, demasiado pobres.。
この島は罠(監獄?)だ。僕たちはあまりにも小さく貧しい。
Es una dignidad muy cara. No quiero pensar. No quiero saber nada. Nada..
尊厳はあまりにも高くつく。何も考えたくない。何も知りたくない。何も...


そしてカストロさんのテレビ演説が流れる。
nosotros rechazamos terminantemente todo intento de fiscalización, todo intento de inspección de nuestro país. A nuestro país no lo inspecciona nadie.
我々はいかなる検疫の企ても、わが国に対する査察も、断固として拒否する。我らの国に対して誰にも視察させはしない。
Nosotros sabemos lo que hacemos y sabemos cómo debemos defender nuestra integridad y nuestra soberanía.
我々は成すべきこと、我らの国の安全と主権を護る術を心得ている。
....
¿Nos amenazan con ser nosotros blanco de ataques nucleares? No nos asustan.
我々が核の標的になっていると脅すのか?我々は脅しには萎縮しない。
....
Tenemos que saber vivir en la época que nos ha tocado vivir y con la dignidad con que debemos saber vivir.
我々は尊厳をもって遭遇した時代を生き抜かなければならない。共に生き抜く術を会得しなければならない。
.....
Todos, hombres y mujeres, jóvenes y viejos, ¡todos somos uno! en esta hora de peligro.
皆が、老若男女を問わず、この有事の際に、全員が一致団結するのだ!
Y nuestra, de todos, de los revolucionarios, de los patriotas, será la misma suerte, y de todos será la victoria.
われらは、皆が、革命家も愛国者も運命を共にするでしょう。そして勝利をつかむことでしょう。
Patria o Muerte ¡Venceremos!
祖国か 死か!われわれは勝利する!

23 de octubre: El Primer Ministro de Cuba Revolucionaria responde a las disposiciones agresivas del presidente Kennedy del día 22.
最後の方の演説では今にも椅子から飛び出さんばかりに、両サイドを掴みながら国民に団結を呼びかけられたカストロさん。

このカストロさんの演説をテレビを通じて聞いた多くのキューバ人が熱くなり、街頭へ篝火を灯して飛び出していった。そして国歌を皆で斉唱したそうだ。
no temáis una muerte gloriosa,
que morir por la Patria es vivir!
名誉の死を恐れるな、
祖国のために死ぬことは、生きることなのだから!
En cadenas vivir es vivir
En afrenta y oprobio sumido.
鎖に縛られて生きることは、
屈辱と恥辱の汚名の下に埋もれること

2011.04.19 キューバ国歌に込められた想いmorir por la Patria es vivir
前年の3月のバイーア・デ・コチーノス(ピッグズ侵略事件)でも高らかに歌われた国歌。

映画「低開発の記憶」の主人公(作者)は特権階級の知識人で、家族や恋人が国外へ亡命したにもかかわらず取り残され、キューバ危機を迎えてしまった。彼のモノローグでは孤独さが際立っているが、それだけ愛国心が高まっていたことを物語っている。

また、この演説中にはソビエト連合との連帯は一言も触れられていなかった。つまりこのキューバ危機は冷戦構造下で引き起こされたものでありながら、各キューバ人は(共産党員などを除いて)祖国の尊厳のことを第一に考えて合衆国と対峙していたのだ。

このようにして悲しくも輝かしいキューバ危機の幕が開かれた。
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