ルイス・イナシオ・ルーラ・ダ・シルヴァ元ブラジル大統領が29日キューバを訪問し、キューバの使徒ホセ・マルティの記念碑に献花し、敬意を表されました。
Homenajeó Lula al Héroe Nacional José Martí (+Fotos)
lula2.jpg
革命広場にあるホセ・マルティ・メモリアル。ゲバラとルーラ元ブラジル大統領に見守られながら、献花台へと行進するキューバの兵士。

ルーラ元ブラジル大統領はマスコミにはルラと表記されますが、外務省などではルーラの表記なのでこれに従います。アクセントの問題ですが、ゲバラも当初はゲバーラと表記されていましたね。
lula3.jpg


Former Brazilian President Lula da Silva Arrives in Havana

マルティは先の記事でのゲバラの言葉の通り、ラテンアメリカ諸国から敬愛されていますね。
28日 マルティの生誕日に行われたCELACのサミットでのラウル・カストロ議長はマルティの「われらのアメリカ」から次の有名な一句を引用され、演説を締めくくられた。
“¡los árboles se han de poner en fila para que no pase el gigante de las siete leguas! Es la hora del recuento, y de la marcha unida, y hemos de andar en cuadro apretado como la plata en las raíces de los Andes”.

Muchas gracias
木々は一列に並び、7レグアの靴を履いてやって来る巨人に立ち向かわなければならない!いまや点呼を取って団結し、アンデスの地脈のようにしっかりと隊列を組み、歩まなければならないときなのだ。

Raúl Castro: Vamos construyendo el ideal de una América Latina y Caribe diversa pero unida (+ Video)

今日の世界はマルティが生きていた時代より混迷化し、世界はカオスさながらの様相と化している。このような複雑で辛い時代だからこそ、先人の教えに耳を傾けなければならない。目先の施策だけにとらわれ、国際的視野を失ってはいけない。

アンデスはベネズエラ、コロンビア、エクアドル、ペルー、ボリビア、アルゼンチン、チリの7カ国にまたがる山脈だが、彼らの連帯はブラジル、キューバまで広がっている。彼らラテンアメリカ人は前世期において、新自由主義による搾取に苦しめられてきた。その象徴的な例が、今回サミットが開催されたチリのアジェンデ大統領だろう。彼はCIAが後押しするピノチェトのクーデターによって倒され、国有化されたアンデスの恵みである国家の資源は外資へと再び売り渡された。ラウル・カストロ議長は上記の演説の冒頭でアジェンデ大統領が後世の人民に遺した言葉を引用されている。
“la historia es nuestra y la hacen los pueblos”.
歴史はわれらのものであり、人民が築くものである。

2011.09.11 アジェンデ最後の演説~力で社会の歩みを押しとどめることは出来ない!~

ラテンアメリカの人民は、新自由主義を押し付ける北の大陸の民とは一線を画し、マルティが説く「われらのアメリカ」のための共同体を築きつつある。

一方、わが国は、ナショナリズムを利用し亜細亜復興の精神を失った輩が国を司っている。票を得たいという軽薄な目標のためにナショナリズムを選挙前に煽り、国民を賛同させ自ら掲げる政策の肝心な論点を濁らせる。これは日本に限らずアジアの各諸国に蔓延している。非常に由々しきことだ。このような現実を鑑みる限り、アジアの人民が団結など夢物語のように思える。

先の大戦では欧米人によって蝕まれている亜細亜復興の大義のために、大川周明らのイデオロギーが掲げられ、アジア諸国に対する侵攻が正当化された。大川周明はイスラムまで視野をのばし、団結して闘うことを志向していたが、彼のイデオロギーは汚い政治家、軍人に利用され、先の大戦の大東亜共栄圏のプロパガンダとして用いられた。

先々週だったか、NHKの番組「第10回 昭和維新の指導者たち ~北一輝と大川周明~」で上記の大川のイデオロギーが取り上げられていた。大川に賛同するわけではないが、今日の日本人は亜細亜人のために戦う視野を失ってしまったのだろうか。先の大戦の様なことはこりごりだが、今日、ラテンアメリカ諸国が団結しているように、亜細亜人もまた、真の意味で連帯していく必要があると思う。

先の大戦を反省し、21世紀のアジア主義を考えていかなければならない。
スポンサーサイト
Secret

TrackBackURL
→http://hastasiempre.blog104.fc2.com/tb.php/470-23503cec