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今日、深夜にNHKのBSで放送された「オリバー・ストーンが語る もうひとつのアメリカ史」第5回 アイゼンハワーと核兵器。後半にはキューバ革命が紹介されていました。ここからの時代、キューバは合衆国史上最大の汚点となります。

デモクラシー・ナウの紹介動画の後半パートで(↓日本語字幕付きも利用可)、オリバーストーン監督はエイミー・グッドマンさんにこのドキュメンタリーの要点について聞かれ、アイゼンハワー政権のことについて言及された。

オリバー・ストーンの「語られざる米国史」後篇
以下は↑の対応箇所の抄訳。 上記リンク先に字幕動画もあります。
AMY GOODMAN: now have written The Untold History of United States and done the Showtime series. What is most important, do you feel, that hasn’t been told in the past, and maybe even in your films?
エイミー・グッドマン
オリバーストーン監督は今回、「合衆国の語られざる歴史」をショータイムの連続もので手掛けられたわけですが、この作品の中で最も重要なもの、これまで語られてこなかったことで監督が重要だと感じることは何ですか?
OLIVER STONE:
Well, that’s—I mean, we have—there’s 10 myths, starting with the bomb. You can work your way through the Eisenhower years. My father loved him. I was—he was a grandfather. But it’s—it’s a benign face, but it’s—and he was a—people loved him, but John Foster Dulles is the Mr. Hyde in the closet with Dr. Jekyll here. And their foreign policy, it starts a parade of interventions in third world that is absolutely staggering and criminal. And he gets away with it, and he builds up our arsenal. I think 30,000 nuclear warheads are the result.
オリバー・ストーン
私たちが製作したものは10話ありますが、原点は原爆です。まずはアイゼンハワーの時代から順を追って見ていきましょう。私の親父はアイゼンハワーが好きで、彼は祖父のような存在でした。アイゼンハワーは人々から愛されていましたが、ジキル・トハイドのように彼の穏和な表情の影にジョン・フォスター・ダレスが潜んでいました。彼らの外交政策は第三世界への内政干渉のオンパレードで始まり、それらは、まったくもって呆れかえるほど犯罪的でありました。彼は犯罪的な外交施策を上手くやり遂げ、私たち(合衆国の)兵器庫を築き上げました。それが三万の核弾頭につながったのだと思います。
Video: Part 2 of Oliver Stone and Peter Kuznick on The Untold History of the United States Democracy Now!

アイクと親しまれたアイゼンハワー大統領は第二次世界大戦ではノルマンディー上陸作戦を指揮された連合軍最高司令官。前大統領のトルーマンはマシーンに過ぎなかったことは前回で触れたが、対するアイゼンハワー大統領はWW2に実績を積まれた実力者。その輝かしい功績と穏和な表情の裏には、フォスター・ダレスという悪玉が潜み大統領と国務長官は「ジキル博士とハイド氏」さながらの関係だった。第三世界に対し内政干渉し、合衆国にとって都合の良い政権にするために政治工作が行われたんですね。。それでも相手が思い通りにならない際は、核攻撃をチラつかせた。昨今、朝鮮半島のテロ国家がやっていることと本質的には同じことっすね。恐ろしいのは、このようなテロ行為を超大国がやって来たということだ。

中東やスカルノさんのインドネシア、ホー・チミンさんのベトナムなど合衆国本国から遠く離れた地域まで、合衆国の触手は伸びていった。敗戦後の日本はそのベース・キャンプのような存在だったのだろうか。そういえば、去年NHKで放送された吉田茂を扱ったドラマにも悪名高いダレスが登場していた。ドラマ内では自信をポテトと例えていた。確かに芋の様にごつごつしたオッサンっすね。

合衆国は勿論、自身の裏庭である中米に対してもこれまで通り内政干渉し続けた。ユナイテッド・フルーツ社という悪名高い企業が中南米エリアを掌握していたのだが、中南米で培われていた"ポテト"はグアテマラでの変革を見過ごさなかった。当時、グアテマラのハコボ・アルベンスは農地改革を行おうとしたのだが、それはすなわちユナイテッド・フルーツ社と結託し土地の養分を蓄えていた"ポテト"にとって脅威そのものであった。そこで"ポテト"は反革命を起こさせることにした。

医学部卒業後、2度目のラテンアメリカ大陸の旅をしていたゲバラは、急進的なアルベンスの改革を見るためにグアテマラまで来ていた。まだ自身の将来を摸索していたゲバラは反革命に遭遇し、合衆国の非道を目の当たりにする。革命戦争後の演説で、ゲバラは当時のことについて演説内で語っている。

Estaba, en aquellos momentos, en Guatemala, la Guatemala de Arbenz-
何度も旅を重ねており-わたしは当時はグアテマラにいた。アルベンスが治めるグアテマラにいたのだ。
Empezaba a investigar qué cosa era lo que necesitaba para ser un médico revolucionario.
革新的な医師になるためには、どうすればいいか、模索し始めていた。
Sin embargo, vino la agresión, la agresión que desatara la United Fruit, el Departamento de Estado, Foster Dulles -en realidad es lo mismo-, y el títere que habían puesto, que se llamaba Castillo Armas
ところが侵略が起きた。ユナイテッド・フルーツ社、国務省、フォスター・ダレス-これらは事実上同じものだが-そして、奴らが仕組んだ操り人形によって侵略が引き起こされた。傀儡の名はカスティージョ・アルマスという。



アルマスの反革命を称えるニクソン。アルベンスのグアテマラは本当のグアテマラではなくアカの外国人によるものだと言い、合衆国が支えた反革命政権の正統性を主張するという茶番。

アルベンスは急進的ではあったが、共産主義革命の様に過激な革命を志したわけではなかった。しかしながら合衆国は彼にアカの烙印を押し、反革命を起こしてアルベンス政権を崩壊させた。オリバーストーン監督が語られるように、合衆国は自国にとって不都合な第三世界の指導者に対し、その政治思想を問わずアカの烙印を押していった。

僕のブログでは、ドキュメンタリーのこの回で紹介された第三世界に対する合衆国の汚い戦争について取り上げたが、オリバーストーン監督は合衆国の対ソ連施策についても伝えられている。限られた時間枠で上手くまとまっているのは監督のセンスによるところだろう。このドキュメンタリーでは実際の記録映像だけでなく、映画の場面も効果的に挿入されている。

水爆実験の件だったかな、初代「ゴジラ」が紹介されていた。

「博士の異常な愛情(以下省略)」のシーンも挿入されていました。ゴジラもこの映画も反核のメッセージが込められていますね。僕は昔メタルギア3というゲームを通じて「博士の異常な愛情」を知りましたが、まだ観ていません。今度TUTAYAで借りて観てみようかな。


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ピーター・セラーズ、ジョージ・C・スコット 他

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次回はJFK。 ピッグズ湾事件やキューバ危機がテーマっすから、キューバが舞台ですね。オリバーストーン監督はどのような切口で紹介されるか。次回も見逃せませんね。
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