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先月のCNNで一風変わったニュースが報じられていた。独裁者バティスタ独裁政権の賭博政策の顧問を務め、ハバナに独自の利権を築いたユダヤ系ロシア人のギャング、マイヤー・ランスキーのご子息が、キューバに対し補償を求めているという。ランスキーは元々ニューヨークに拠点を置いていたギャングだが、禁酒法廃止に伴い法の目を逃れるためキューバへ進出した。


実はランスキーは名画ゴッドファーザーⅡに登場したマフィアの大物ハイマン・ロスの基になった人物でもある。CNN動画で紹介されているシーンでは、アル・パチーノ演じるマイケル・コルレオーネに対し、ロスが彼らのビジネスの掟について諭している。This is the business we've chosen!

「マイヤー・ランスキーはニューヨークのギャングでいち早くキューバの可能性に目を付けた。」とノンフィクション作家T.J. EnglishはCNN記事で指摘される。自らも利益を得ることを引き換えに、マフィアの活動を黙認したバティスタ政権のキューバは、マフィアとってビジネスフレンドリーな環境となった。こうして50年代のキューバは欧米からギャンブル、セックス目当ての観光客が集う歓楽街と化し、マフィアはカジノや豪華ホテル建設など観光事業に投資した。

このような状況下の57年にランスキーが築いた豪華ホテルが、ハバナの風光明媚なマレコン通りに面するホテル・リビエラ。しかし、十分に投資を回収できないうちにマフィアにとって一大事が起きた。カストロさんによって導かれたキューバ革命である。独裁政権と結託し美味い汁を吸って来たギャングにも、ついに年貢の納め時が来た。バティスタらは大量の資金を国外に持ち逃げしたが、マフィアが投資したホテルなどの不動産は文字通り持ち逃げ出来ない。彼らはCIAと協力しカストロさんの暗殺を企てるなど、革命政権を転覆させようとしたが失敗に終わった。ランスキーはホテル・リビエラを二度と見ることなく83年に他界した。

半世紀以上の歳月が過ぎ去り、ようやく国交を回復した合衆国とキューバだが、革命政権が国営化して被った企業の損害と、合衆国の経済封鎖によって被った被害を巡る両国の主張は未だかみ合わない。むしろ経済封鎖による被害の方が、補償金額を上回っているというのがキューバ側の主張だ。それでも補償を求められているのがランスーのご子息だ。

自慢のプールも今ではすっかり干上がってしまったホテル・リビエラだが、ランスキーのご子息が補償金を得られる日は果たして来るのだろうか。
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