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先日はブログでバティスタの顧問だった悪名高いギャング、マイヤー・ランスキーのご子息がキューバに補償を求めているニュースをとりあげました。今日はゴッドファーザーⅡで描かれたハバナのシーンについて、先日の記事で触れたノンフィクション作家T.J. English氏へのインタビューを題材に書いてみようと思います。
2016.04.19 伝説のギャングのご子息がキューバ政府に補償を請求!?~独裁者バティスタの顧問を務めたマイヤー・ランスキーのホテル・リビエラ~

2009年に行われた上掲載のフィラデルフィアのラジオ番組のトークショーのインタビューに応えられているT.J. English氏は著書Havana Nocturne(ハバナ・ノクターン)で、マフィアがいかに富を築き、革命によってそれを失ったかを記されました。

インタビューの冒頭では作家の紹介後、ゴッドファーザーⅡのハバナのシーンの音声クリップが紹介されています。マイヤー・ランスキーが基になったハイマン・ロスが、ホテルのバルコニーで催されたお誕生日会の場で、ハバナでの事業計画について同胞に打ち明けている場面です。彼らの経営するホテルはラス・ベガスのよりも規模が大きく豪華で、キューバ政府からは資金提供も受けていると。「政府と真の信頼関係」をキューバ政府との間に築いたことを高らかに宣言しています。

T.J. English氏の解説によるとこのシーンは実際に1946年に行われた合衆国のマフィアの集い「ハバナ会議」のオマージュだという。ゴッドファーザーⅡはニューヨークのリトル・イタリーの描写も含め好きな映画の一つです。このシーンも何度か観ていますが、初めて知りました。

映画冒頭で議員とラス・ベガスのライセンス料金を巡って交渉が決裂するシーン。Movie Clipより。ハバナのシーンは残念ながらMovie Clipにありませんでした。

キューバはハリウッド映画の影響もあって、欧米からの観光客で賑っていたのですが、その観光ブームを後押ししたのはかつてない規模でのマフィアの投資資金。興味深いのはT.J. English氏によると、観光客はセックスやギャンブルだけでなく、革命が迫っているスリルをも楽しんでいたという。卑しい娯楽に溺れていた観光客にとって、カストロさんの革命運動はただの刺激的なエンターテイメントでしかなかったということですね。欧米人が楽しむ歓楽街と化したハバナから独裁者とマフィアは大儲けし、華やかなキャバレーやカジノの片隅では搾取構造に苦しむキューバ人が貧困に苦しんでいました。

ゴッドファーザーⅡに戻りますが、主人公マイケルからハバナのガイドを頼まれた弟フレッドが合衆国議員をエキゾチックなセックスショーに案内するシーンがあります。弟フレッドの裏切りが発覚する重要な場面でもありますが、スーパーマンと呼ばれる巨漢が囚われた可憐な少女の前に立ちはだかり、異常なサイズのモノをさらけ出す強烈な場面で印象に残っている人も多いでしょう。インタビューで話題になっていますが、T.J. English氏によると、常軌を逸したあのようなショーも実際に行われていたそうです。ハバナの中華街にあった上海劇場では、あのような倒錯した性的な見世物が行われていて、観光客に人気だったようです。バティスタとマフィアによって築かれた歓楽の帝国は弱者を食い物にして、欧米からの観光客にこのような倒錯した娯楽まで提供していたんですね。

このような状況がいかに革命の火付け役になったかについて、T.J. English氏は著書ハバナ・ノクターンで重要なポイントとして取り上げられているという。独裁者による搾取構造にキューバ人は憤り、革命へと駆り立てたわけですが、マフィアのそれはまさに悪の象徴だったわけですね。興味深いのでまた時間があるときにT.J. English氏の著書ハバナ・ノクターンも読んでみようと思います。

バティスタと共に卑しい事業を行っていたのは、合衆国のマフィアだけではありませんでした。ハバナ生まれのホセ・ミゲル・バトル・シニアもバティスタと共謀し、カジノからの収益の恩恵に授かっていたという。しかし、カストロさんの革命によって亡命を余儀なくされ、後に革命政権打倒のためにピッグズ湾侵攻に参加しました。

T.J. English氏が刊行を予定されているThe Corporationはこのキューバ人マフィアの勃興を描かれているのですが、ハリウッド映画化されるようです。主演はベニチオ・デル・トロ。ハリウッドのゲバラ映画も出演されましたが、あのゲバラ二部作は正直好きになれませんね。今回の役柄のほうがお似合いかもしれません。また、この新作の情報があったらブログでお伝えしますね。

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